慶應義塾大学 グローバルCOEプログラム 幹細胞医学のための教育研究拠点
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Young Researchers' Trip report


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Joint 12th International Child Neurology Congress(ICNC)

氏名

津山 淳
GCOE RA
生理学

詳細

参加日:2012年5月29日~2012年6月3日

活動レポート

私はこの度、Joint 12th International Child Neurology Congress(ICNC)参加及び、クイーンズランド大学のLinda J. Richards教授と研究のディスカッションを行うためにGCOE Young Researcher Planを利用させていただきました。

私、実は今回が初海外でした!しかも一人・・・!そんな訳で緊張しながら飛行機に乗りこみましたところ、国際線ではビールが無料ということを知り、緊張を紛らわすかのようにハイネケンを飲み明かし、9時間強の飛行機を過ごしました。
シドニー空港では、国内線に乗り換えようと思ったらウッカリ空港から出てしまい一瞬テンパるようなこともありましたが、無事に学会開催地であるブリズベンの地を踏むことができました。

今回参加させていただいたICNCは世界でも最も大きな規模の小児神経科学学会の一つであり、小児神経疾患の最新知見を多く入手することができます。私は発生期における神経幹細胞の分化制御機構を研究テーマとしておりますが、神経疾患の中には神経発生が破綻することによって引き起こされるものが数多く存在しています。今回は遺伝的素因によって引き起こされる疾患を中心に、普段聞くことができないような臨床的な知見を数多く聞くことができ、非常に有意義な時間を過ごさせていただきました。

翌日は朝から僕のボスである岡野栄之教授と合流してQueensland Brain institute (QBI)のLinda J. Richards教授の研究室を訪問しました。

Linda教授は非常にフレンドリーな方で、QBIの中を自ら案内してくれました。
僕が自分のデータを見てほしいと言うと、Linda教授は自分のラボのメンバーや学生を集めるので、彼らの前でプレゼンしないかと提案してきました。数人でのディスカッションをイメージしていたので多少驚きましたが、気が付けばジャパニーズスマイル全開で「OK!」と言っていました。Noと言えない日本じ...否、これまでにGCOEの行事で英語のプレゼンを練習させられたことが自信になっていたのだと思います。
セミナールームで待機してると学生さんを中心に15名程が部屋に入って来ました。取り敢えず自己紹介で「I like・・・ah・・・drinking alcohol 」と言うと意外とかなり笑ってくれたので調子に乗って「and boxing!」と言って右ストレートを打つそぶりを見せると「Ohh!」とザワめきが!何か皆様ノリが良かったです。おかげでリラックスすることができました。

質疑応答では学生からも数多く質問の手が上がり、伝わっていたことにホッとしながらも、QBIの学生の熱心さに大いに刺激を頂きました。

岡野教授は仕事が立て込んでいるらしく、日本と忙しそうにやり取りをしていたので、発表後はLinda教授とLinda研究室のポスドク、大学院生と僕の4名で主にディスカッションしました。お互いにプレリミナリーなデータを出し合ってああじゃないか、こうじゃないかと非常に盛り上がったこのディスカッションは大変面白く、今回の旅で最も印象深いものとなりました。岡野教授は時折チェックするかのように部屋に現れ、ディスカッションが継続されていることを確認すると「Keep going !」と僕に言い残し再び部屋を後にしました。そのプレッシャーのおかげか、結果的に様々なサンプルを頂けることになり、実験方法や情報の交換も密に行うことができました。何時間話していたのか、気が付けば夕食の時間に差し掛かっていたので、私と岡野教授、Linda教授とポスドクの4人で食事に行き、オーストラリアの肉料理とワインを堪能させていただきました。

今回はGCOE Young Researcher Support Planのご支援のおかげで、有意義な情報と貴重な経験を得ることができました。
このような機会を与えてくださったGCOEプログラムと関係者の皆様には深く御礼申し上げます。ありがとうございました。

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