慶應義塾大学 グローバルCOEプログラム 幹細胞医学のための教育研究拠点
English

Young Researchers' Trip report


ホーム > Young Researchers' Trip report > 第55回日本甲状腺学会学術集会

第55回日本甲状腺学会学術集会

氏名

阿部 清美
GCOE RA
大学院博士課程 医学研究科 小児科学分野

詳細

参加日:2012年11月29日~2012年12月1日
開催地:アクロス福岡

活動レポート

この度私は、GCOE Young Researcher Support Planのご支援をいただき、第55回日本甲状腺学会学術集会にて口頭発表をさせていただきました。

2012(平成24)年は、橋本策博士が橋本病を学術雑誌に報告されて100年目の記念すべき年であるため、今回の学会のテーマは「橋本病発見から百年~過去から未来へ~」とされ、従来のプログラムに加えて「橋本病100周年記念国際シンポジウム-甲状腺疾患と自己免疫-」が開催されました。

バセドウ病や橋本病、甲状腺癌、視床下部・下垂体疾患、妊娠管理などの臨床的分野と基礎的分野のテーマに分かれ、口演発表、ポスター発表、教育セミナーなどが行われました。海外招聘講演ではLeslie J. De Groot先生、Yaron M. Tomer先生、Wilmer M. Wiersinga先生、Bernard R. Smith先生などの著明な先生方のご講演を拝聴することができ、大変勉強になりました。また、甲状腺専門医に向けてのセミナーでは、2011年の東日本大震災以降問題となっている「福島における放射線障害と甲状腺検査」や「妊娠を考慮したバセドウ病の薬物療法」などについて学ぶことができました。中でも、「放射線障害と甲状腺」については市民公開講座でも取り上げられ、一般の方とも情報の共有をすることができました。

私はGCOE RAにおいての研究テーマでもある「先天性甲状腺機能低下症の原因遺伝子」について「YIA 若手奨励賞候補者発表会」のセッションで口頭発表をさせていただきました。GCOE RAの皆様および慶應義塾大学小児科の諸先生方にご指導いただきましたおかげで、大変有難いことに「YIA 若手奨励賞」をいただくことができました。準備段階から当日の発表まで貴重な経験をさせていただいた上に、賞までいただくことができ、感謝の気持ちでいっぱいです。また、私の生まれ育った福岡で開催された学会でこのような賞をいただけたことに大変感激いたしました。この賞を励みに、更なる研究成果を出せるよう、努力を重ねていく所存です。

最後に第55回日本甲状腺学会学術集会への参加をご支援いただきましたGCOE「幹細胞医学のために教育研究拠点」拠点リーダー岡野栄之先生をはじめ、ご助力いただきましたGCOE関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

Copyright © Keio University. All rights reserved.