慶應義塾大学 グローバルCOEプログラム 幹細胞医学のための教育研究拠点
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Young Researchers' Trip report


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第35回日本分子生物学会年会

氏名

大西 伸幸
GCOE PD
遺伝子制御

詳細

参加日:2012年12月11日~2012年12月14日

活動レポート

博多で開催された第35回日本分子生物学会年会(MBSJ2012)にGCOE Young Researcher Planを利用して参加させて頂きました。今回の会場である福岡国際会議場は2004年に別の学会で訪れた以来だったのですが、初めて大きな部屋で口頭発表をした思い出深い会場でした。

MBSJは国内の基礎生命科学分野の最大の学会であり、多くの著名人や学生も多く参加する、研究者のお祭のような印象を持っています。今回のMBSJ2012は「~年会の新しいスタイルを摸索する~」を年会のコンセプトとしており、特にITを駆使した様々な企画が行われました。スマートフォンやiPadを使ったプログラム検索、各演題の「いいね!」機能による興味のある演題の整理やタイムスケジュール管理、夜まで続く議論や交流をサポートする「夜ゼミ」電子掲示板などがありました。これまでは冊子の要旨から自身で時間割を作成して会場を回っていたためタイムスケジュール管理が難しかったですが、オンライン要旨を使ったプログラム検索や年会アプリを使った時間割作成ができるようになったことにより、余すことなく充実した時間を過ごすことができました。「夜ゼミ」について、「MBSJ2012の夜ゼミは、普段は交流する機会のない研究者同士が集い、昼間のディスカッションを夜まで深め合うための企画です。是非ご活用ください。」とアナウンスされており、オンラインで企画や参加希望を出して研究者同士が交流を深めることができる良い企画だと思いました。

私は「夜ゼミ」には参加しませんでしたが、全日程共プログラムが終わった後は自身が属するコミュニティーのメンバー同士で集まり、それぞれが連れてきた新しいメンバーとも交流し、多くの情報交換をすることができました。分野の異なるメンバー同士の情報交換は非常に有意義なディスカッションへと繋がり、新たな共同研究も生まれた画期的な場だったと思います。最近はコミュニティーも大きくなり、メインの日には40人が集まる会を催すことができました。

分野や年齢の異なるメンバーが大人数集まり、初めましてから研究の深いディスカッションまで活発に話し合うことができた非常に有意義な空間を作れたと思います。幹事としてはコミュニティーメンバー同士の敷居を下げる目的を果たせて感無量でした。

MBSJのポスター発表では毎年、学生の参加者が多いせいかプレリミナリーデータを話す演題が多く非常に盛り上がります。演題によっては行列や人だかりができていたり、絶え間無く聴衆が押しかけていたりと、熱気がスゴかったです。私も例年の如く興味がある演題を回って情報を収集したり、同じコミュニティーメンバーの進捗状況を聴きに行ったりして、今年も大変勉強になりました。

自身のポスター発表では少し早めにポスター前に向かったところ、知り合いの先生が待ち構えられていて、説明を始めてからは絶え間無く聴衆が集まり、気付いたら割り当て時間を大きく超えた2時間半も話し続けていました。中には外国人の方から英語での説明を求められたり、一度説明を聴いて頂いた先生が自身の学生さん達を連れてこられてもう一度説明を求められたりと、多くの方が自身の研究にご興味を持って下さってとても嬉しかったです。

口演では聴きたい演題の時間帯がほぼ被ることが無く配置されていたので、数多くの演題を聴くことができました。神経のセッションや幹細胞のセッションの会場では慶應義塾大学医学部メンバーがちらほら見られたのですが、私を含めた知り合いの慶應メンバーしか質問をしていないセッションなんかもあったりしておもしろかったです。

前回、同会場にて学会参加したのは大学院生の頃で、学外に知り合いは少なかったですが、8年後の今回は知り合いも多くなり、今回のような大きな学会に参加することで一度に多くの情報や新たな知り合いを得ることができました。博多に行く機会は少ないですが、次回訪れる際にはさらに充実した時間を過ごせるように日々の精進を続けたいと思います。

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