慶應義塾大学 グローバルCOEプログラム 幹細胞医学のための教育研究拠点
English

Young Researchers' Trip report


ホーム > Young Researchers' Trip report > BMAP 2012

BMAP 2012

氏名

近藤 崇弘
GCOE RA
生理学

詳細

参加日:2012年8月29日~2012年8月31日

活動レポート

2012年8月29から31日にかけて慶應義塾大学三田キャンパスにて開催されたAPRU-BMAP2012にGCOE Young Researcher Support Planを利用して参加させていただいた。

FIRSTプログラム共催で行われた本学会では、「脳/心の進化と疾患」のテーマを中心に世界中から多くの著名な科学者が集まり、世界最先端の研究成果についての口頭発表やポスター発表が行われた。特に京都大学霊長類研究所の松沢先生によるチンパンジーに関する講演が印象的だった。普段ウサギより小さいコモンマーモセットというサルを扱っている私にとってチンパンジーはあまりに大きく、その知性や社会行動力の高さには驚かされた。特にある課題においてはチンパンジーのワーキングメモリーの能力はなんとヒトよりもはるかに高く、実際に課題を遂行している動画を紹介されたときは会場全体がどよめく程であった。余談ではあるが、私の研究室の同期はチンパンジーに並々ならぬライバル心を抱いており、同課題においてもチンパンジーに挑戦したらしいが、見事に完敗していた(ただ、ボクシングの経験者である彼は、実際の格闘においては想像上ではあるが格闘技の素人であるチンパンに圧勝するとのことであった)。

今回の私はコモンマーモセットの皮質脊髄路の組織学的解析についてポスター発表させていただいた。今回のBMAPではやはりテーマが脳に関するものが多く、私の研究にどれほど興味を持ってくれるかとやや不安に思っていたが、多くの人から様々な質問やコメントをいただき非常に勉強になった。中でも台湾のチェン教授は私のポスターに非常に興味を持って下さり、様々なアドバイスを頂いた。後の英語でのメール作成の大変さも含め、世界でのコミュニケーションの一端に触れることができ、非常に良い経験となった。

最後に、今回サポートしてくださったGCOEプログラムに感謝いたします。

Copyright © Keio University. All rights reserved.