慶應義塾大学 グローバルCOEプログラム 幹細胞医学のための教育研究拠点
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Young Researchers' Trip report


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Society for Neuroscience 2012

氏名

近藤 崇弘
GCOE RA
生理学

詳細

参加日:2012年10月13日~2012年10月17日

活動レポート

2012年10月13から17日にかけてNew Orleansにて開催されたNeuroscience 2012(Society for Neuroscience: SfN)にGCOE Young Researcher Support Planを利用して参加させていただいた。

Neuroscienceにおける世界最大規模の本学会では、30000万人を超える参加者と15000もの演題が発表された。今回私にとってSfNは海外における初の国際学会であり、非常に刺激的なものとなった。
SfNは持ち回りで開催されているが、ニューオーリンズは2005年に巨大ハリケーンのカトリーナに襲われその被害が甚大であったため開催が見送られていた地域であった。今回久しぶりの開催となったニューオーリンズでは、街全体で歓迎ムードであった。

前日入りした我々はまずは街の散策をした。Jazz発祥の地であるニューオーリンズでは街中いたるところでJazzを始めとした音楽が流れていた。


街で日常的に演奏されているJazz

我々はその演奏のすぐ近くの店でPo-boyというナマズやオイスターなどのフライをバケットで挟んだ名物料理を食べた。ニューオーリンズはケイジャン料理というシーフードをスパイス等で味付けした料理が美味しく、日本人にも受け入れやすい印象を受けた。


Po-boyと河瀬さん(左)と近藤(右)

シーフードの中でも特に牡蠣は有名であり、生牡蠣、焼き牡蠣などを地ビール(これもまた美味しい)とともに楽しんだ。


河瀬さん(左)と陶山さん(右)と生牡蠣

飲み物ではチコリコーヒーという少し苦みの強いコーヒーが名物であり、これがもう一つの名物のベニエ(揚げパン)と非常に合い、有名店では早朝から行列が出来ていた。


早朝から賑わうCAFE DU MONDE

ニューオーリンズにはミシシッピー川が流れ、アリゲーターが生息、動物学者が興味を示すということもあり、私も動物を扱うものとしては是非その目で見てみたいと思いアリゲーターツアーに参加し子供のアリゲーターを触ることが出来た。今では観光客向けになっているかもしれないが、現地ではアリゲーターを食べる文化があり、その食感は鶏肉のようであった。

本学会では15000以上ものポスター発表があり、私の研究分野である脊髄損傷関連についても連日多数の発表が行われていた。脊髄損傷に関してはポスターの数が非常に多く、基礎的な研究や、臨床応用に向けたものなど様々なものがあり、世界中の研究者が脊損の克服に情熱を注いでいることを感じた。これは先日ノーベル賞を授賞された山中先生が最も力を注いでいる分野の一つであり、これを機に世界中で脊損の研究が加速してほしいと感じた。
個人的には、私の研究内容に共通するような報告や普段参考にしているグループの発表を聞くことができ、非常に興奮した。ただ自信の英語力の低さ故に、突っ込んだ質問に対してうまくかわされてしまうのが悔やまれた。

今回私はマーモセットの皮質脊髄路のhistologyについて発表させていただいた。大会2日目ということもあり、多くの方から質問やアドバイスをいただいた。心配されていた英語での発表であったが、本学会の直前にはGCOEプログラムにおけるstudent seminarにおいて20分ものスピーチの機会をいただいており、そのおかげで意外と説明はうまくいき安心した。自分の研究内容に興味をもってくれることは非常に嬉しいことであり、これから面白くなっていく自分の研究をさらに進めていき、世界にむけて発表したいという気持ちを非常に強く持った。


発表当日の様子

初の海外遠征はすべてにおいて非常に刺激的であり、自分の現在の位置を知るとともに今後に向けての大きな励みとなった。このような素晴しい機会をサポートしてくださったyoung researcher support planに感謝致します。

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