慶應義塾大学 グローバルCOEプログラム 幹細胞医学のための教育研究拠点
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Young Researchers' Trip report


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Key Forum in developmental biology and regenerative medicine
参加報告

氏名

鄒 鵬
助教
発生・分化生物学

活動レポート

2011年9月8日から9日までの2日間、私は熊本大学にて開催されたKEY Forum in Developmental Biology and Regenerative Medicineに参加し、[p57およびp27のHsc70との協同的作用による造血幹細胞の静止期制御機構]というテーマで発表するとともに、研究の最新の情報収集を行ってきました。本KEY Forumは熊本大学GCOEと慶應GCOE共催される主に幹細胞生物学に関するシンポジウムです。発生生物学から再生医学まで多岐に渡る研究を行う日本と海外の研究者が集い、最先端の研究成果が多く発表されました。幹細胞をテーマに研究する人にとっては最新の学術的な知見を得るために大切な場となっていると同時に、国内および国際の交流、さらにネットワークの構築に非常によい機会となりました。

シンポジウムのOral sessionでは、京都大学の山中伸弥先生をはじめとする各の領域でのトップレベルの研究者たちがたくさん興味深いご報告を拝聴できて、多く学ぶことができました。造血幹細胞維持のニッチ構築に関する研究成果も紹介され、私自身の研究領域とも関連の深い内容でした。Poster sessionでは、発生と再生医学の基礎および応用的知見の報告を多く拝見できましたが、特に成体幹細胞に関する成果の報告について造血幹細胞の性質解明を目指す自分にとって大変参考になりました。そして、興味があった細胞周期調節因子に関する発表もいくつがあり、その研究を体系的に理解することができ非常に大きな収穫となりました。自分が発表の際には学会参加者から多くの有益な質問を受け、今後の研究方針を定めるうえで貴重な議論ができました。

このたびの熊本出張では、最新研究結果を見聞するとともに、研究情報交換を通じて、自分たちの今後の研究をどのように発展させていけばよいかと考えるのにまたとない機会となりました。今後、今回のシンポジウムで得られた経験と情報を生かし、自分の研究をとり一層深めるように努力したいと思っております。最後に、本学会参加をサポートして頂いたGCOEプログラム及び携わっていただいたスタッフの方々に心から御礼申し上げたいと思います。

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