慶應義塾大学 グローバルCOEプログラム 幹細胞医学のための教育研究拠点
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Young Researchers' Trip report


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Key Forum in developmental biology and regenerative medicine
参加報告

氏名

河瀬 聡
GCOE PD
生理学

活動レポート

今回私は熊本大学にて開催されたKEY Forum in Developmental Biology and Regenerative Medicineに参加して参りました。本討論会は、熊本大学IMEG (Institute of Molecular Embryology and Genetics)におけるG-COEにより主催され、慶應大学G-COE共催で行われました。参加された研究所は神戸RIKEN (CDB)、京都大学、九州大学、Academia Sinica (台湾)などがあり、各分野の著名な先生がbrand-new dataも含め次々と御講演され、幹細胞を中心に内容が濃い印象を受けました。2日間で26の講演、54のポスター発表が行われ、大規模な学会などと比べ、1会場から移動せずに落ち着いて聞くことができ、Forumを通してまとまった内容であったので、多くの内容が慶應や熊本等のG-COEに参加する若手研究者にとって興味深いものだったのではないかと思います。また、広くない会場であり時間的にも興味ある研究の先生に声をかけて話す機会に恵まれていたので、ポスター発表やコーヒーブレイクの時間に、若手間もしくはトップリサーチャーとの交流の場として多くのチャンスがありました。幹細胞を軸としたテーマでは、kidney progenitor、pancreatic beta-cellの誘導、Hematopoietic stem cell niche、neural inductionとPurkinje cellの誘導、Germ cell implinting、ES細胞の転写ネットワーク、naive ES細胞の誘導、iPS細胞などが並び、慶應の岡野先生、須田先生、iPSセンターの山中先生、理研CDBの丹羽先生、笹井研の六車先生、熊本大学の粂先生、NIHのKo先生、腸管幹細胞で有名なNick Barker先生などが御講演されました。規模に比べ著名な先生が御参集されたため、非常に贅沢な環境であり、G-COEの存在意義の大きさを認識致しました。Organogenesis、Tissue Stem Cells、Development / Epigenetics、Pluripotent Stem Cells & Regenerative medicineと4つのセッションで構成され、様々な体性幹細胞の誘導を介した分化研究などの研究状況を聞き、神経幹細胞を専門とする私にとって大変勉強になり、また知り合いになると共に有益な情報も得られました。私は神経幹細胞におけるMsuashi1の転写制御についてポスター発表させていただいたのですが、幹細胞や転写を専門する先生方とお話させていただく機会が得られ実りの多いものとなりました。最終日に時間がとれたため、熱い中汗を流しながら熊本城を見学し、馬刺しやこむらさきの熊本ラーメンを食べることができたので、食欲共々思い残すこと無く帰宅致しました。


Poster sessionではBest Poster Awardをいただきました。

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