医学部ならびに三四会(医学部同窓会)では、毎年6月12日に、信濃町キャンパス北里講堂において、初代医学部長・病院長である北里柴三郎博士の6月13日のご命日に際し、その偉業を長く記念すべく、北里記念式を行っています。
北里柴三郎博士は明治25年に福澤先生の援助により芝公園に伝染病研究所を創設しました。福澤先生の志に報いるため、初代医学部長として就任し、現在の医学部および大学病院の礎を築きました。
今年は第90回北里記念式を開催予定でしたが、新型コロナウィルス感染症の影響拡大を受けて、中止が決定されました。
例年記念式では、三四会賞(北里賞・北島賞)の授賞式も行っているため、今年は6月12日に東校舎講堂において、授賞式のみ執り行われました。
三四会による北里賞は、北里柴三郎博士の偉業を記念して、昭和26年に始まりました。昭和33年からは第二代医学部長北島多一博士を記念した北島賞も加わりました。
北里賞(基礎研究、および臨床への発展研究における優れた業績に対して授与される)、北島賞(臨床医学、および臨床研究における優れた業績に対して授与される)は、医学部における権威ある学術賞であり、国際的にも評価される業績が選ばれています。
授賞式では、受賞者に賞状と副賞が授与され、出席した天谷雅行医学部長と武田純三三四会長から祝辞が述べられました。今年度の北里賞、北島賞の受賞者は下記のとおりです。受賞者による講演の動画は、三四会のウェブサイトに掲載されています。
【受賞者】
北里賞 「肝臓と消化管を結ぶ腸肝相関を介した肝臓学の統合的理解」
中本 伸宏(慶應義塾大学医学部内科学(消化器) 准教授)
北島賞 「外科術後感染の低減を目指した臨床的検討~多職種チームによる介入の成果~」
尾原 秀明(慶應義塾大学医学部外科学(一般・消化器)
准教授)