2017/06/09
信濃町地区研究者各位
信濃町キャンパス 学術研究支援課
6月7日付で平成29年度 日本医療研究開発機構(AMED)「認知症研究開発事業/循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究事業(合同2次公募)」について新規課題が公募されました。
ご応募を検討されている研究者におかれましては下記照会先までご一報くださいますようお願いいたします。
(1) 応募意思の申し出締切:【平成29年6月28日(水)】
(2) 応募書類一式提出締切:【平成29年6月30日(金)】
【注意点】
・ 本学で応募が可能な方は、本学と雇用関係のある”常勤”の研究者となります。
・ 機関を対象としての公募であり、申請は代表機関の長が行うことになります。
・ 提案書の提出方法:【e-Rad】
―公募概要―
認知症研究開発事業/循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究事業(合同2次公募)
http://www.amed.go.jp/koubo/010420170607.html
AMED 戦略推進部 脳と心の研究課
〇研究開発課題1
糖尿病患者における認知症進行を抑制するために最も有効な治療戦略を見出すための研究
【研究費の規模】
1課題あたり年間2千万円程度(間接経費を含む)
【研究予定期間】
平成29年9月以降~最長平成32年3月まで
【採択課題予定数】
0~2課題程度
【応募受付期間】
平成29年6月7日(水)~平成29年7月12日(水)正午(厳守)
〇研究開発課題2
認知症進行の抑制を目的とした糖尿病管理の指針等の開発に寄与する研究
【研究費の規模】
1課題あたり年間5百万円程度(間接経費を含む)
【研究予定期間】
平成29年9月以降~最長平成30年3月まで
【採択課題予定数】
0~2課題程度
【応募受付期間】
平成29年6月7日(水)~平成29年7月12日(水)正午(厳守)
【研究事業の目標】
本事業では、関連する2つの研究開発事業「認知症研究開発事業」と「循環器疾患・糖尿病等生
活習慣病対策実用化研究事業」を横断する研究課題を公募する。
〇研究開発課題1
糖尿病は認知症の発症・増悪の危険因子である。我が国において、認知症の人は2025年に675万人と推計されているが、糖尿病の有病率が増加した場合には730万人に増加すると試算されている。認知症の発症・増悪の抑制に有用である適切な糖尿病管理法の確立が必要とされている。そのため、糖尿病を有する軽度認知障害ないし認知症の人において、どのような糖尿病の管理・治療が認知機能低下の抑制に最も有効であるかを検証し、エビデンスの創出を行う。
〇研究開発課題2
近年新たな種類の糖尿病治療薬が開発され、血糖のコントロール方法や高齢者における目標値が刷新されている。しかしどのような糖尿病管理方法が認知機能への悪影響が少ないのか、また認知症の人における血糖等の目標値は何か、といった基準に関するエビデンスは乏しい。そのため、認知症と糖尿病との関連を示す臨床的なエビデンスを集積し、日本人の身体的特性やライフスタイルにあった認知症の予防ないし増悪を防ぐ糖尿病と認知症の管理について、臨床的な指針の提言等を目標とした最新の知見を系統的にまとめる。
【求められる成果の例】
〇研究開発課題1
軽度認知障害もしくは認知症の人を対象とした、糖尿病の管理・治療方法による認知機能低下の抑
制効果を検証するための臨床試験のプロトコール、研究体制の構築、パイロット試験の実施、等。
〇研究開発課題2
認知症と糖尿病の関連を示すエビデンスについて、文献等から得られる最新の知見を系統的にレビ
ューすること、認知症の進展を防ぐためのわが国における適切な管理方法に関する指針の将来的な提
言に寄与すること、等。
【採択条件】
すべての条件を満たすことは必須ではないが、可能な限り満たすこと。
〇研究開発課題1
・糖尿病医学と、老年医学ないし神経内科学あるいは精神医学など、糖尿病と認知症の両分野の専門
家が連携する体制であること。
・必ずしも[求められる成果]に記載された全ての成果を研究期間内で出す必要はないが、主に検証
を計画した事項については、研究実施予定期間内に解析が終了することを原則とする。その上で研
究体制構築の具体的なプロセス及び研究計画について具体的に記載し、その終了を見据えたロード
マップを作成した上で、各年度のマイルストーンを明記すること。また得られた知見を公開して提
供が可能となるようにすること。
・臨床試験のプロトコールに関しては、科学的妥当性を明確にするとともに、「臨床研究に関する倫
理指針」等に規定する倫理審査委員会の承認が得られている(又はその見込みである)こと。
・介入を行う臨床研究であって、侵襲性を有するものを実施する場合には、「臨床研究に関する倫理
指針」の規定に基づき、あらかじめ、登録された臨床研究計画の内容が公開されているデータベー
スに当該研究に係る臨床研究計画を登録すること。
・その他、法律、各府省が定める省令・倫理指針等を遵守し、適切に研究を実施すること。
〇研究開発課題2
・糖尿病と認知症に関した最新の知見について、一般的な手法で系統的レビューを行うこと。
・今後の臨床指針の開発に寄与するよう広範な知見を収集し、その上で公開して提供が可能となるよ
うにすること。
・現在すでに発行されている、あるいは発行の準備が進められている認知症や糖尿病のガイドライン
(認知症疾患診療ガイドライン2016や糖尿病診療ガイドライン2016等)に収載された以降の情報を
主として収集すること。
【応募~採択の手続きとスケジュール】
e-Radによる申請。
応募受付期間;平成29年6月7日(水)~平成29年7月12日(水)正午(厳守)
書面審査;平成29年7月上旬~8月上旬
ヒアリング(必要に応じて実施);平成29年8月下旬
採否通知;平成29年9月上旬
研究開始;平成29年9月下旬以降
担当(照会先):信濃町キャンパス 学術研究支援課 AMED担当
メール:amed-shinano@adst.keio.ac.jp