2017/04/07
信濃町地区研究者各位
4月3日付で平成29年度 日本医療研究開発機構(AMED)「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業(再生医療技術を応用した創薬支援基盤技術の開発)」について新規課題が公募されました。
ご応募を検討されている研究者におかれましては下記照会先までご一報くださいますようお願いいたします。
(1) 応募意思の申し出締切:【平成29年5月8日(月)】
(2) 応募書類一式提出締切:【平成29年5月9日(火)】
【注意点】
・ 本学で応募が可能な方は、本学と雇用関係のある”常勤”の研究者となります。
・ 機関を対象としての公募であり、申請は代表機関の長が行うことになります。
・ 提案書の提出方法:【e-Rad】
―公募概要―
再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業
(再生医療技術を応用した創薬支援基盤技術の開発)
http://www.amed.go.jp/koubo/010220170403.html
AMED 戦略推進部 再生医療研究課
【受付期間】平成29年4月3日~平成29年5月19日(金)12:00 (厳守)
<公募研究開発課題の概要>
・ チップ等デバイスの製造技術の関する研究開発
【研究開発費の規模】1億円~3億円/年(間接経費を含む)
【研究予定機関】最長5年(平成29年度~平成33年度)
【採択課題予定数】0~2課題
2-1. 培養モデルと培養デバイスの設計に関する研究開発
【研究開発費の規模】2000万円~5000万円/年(間接経費を含む)
【研究予定機関】最長5年(平成29年度~平成33年度)
【採択課題予定数】0~6課題
2-2. デバイスに搭載するiPS・ES細胞由来分化細胞等の安定的な製造に関する研究開発
【研究開発費の規模】2000万円~3000万円/年(間接経費を含む)
【研究予定機関】最長3年(平成29年度~平成31年度)
【採択課題予定数】0~3課題
2-2(若手). デバイスに搭載するiPS・ES細胞由来分化細胞等の安定的な製造に関する研究開発
【研究開発費の規模】1000万円程度/年(間接経費を含む)
【研究予定機関】最長3年(平成29年度~平成31年度)
【採択課題予定数】0~3課題
3. チップ等デバイスを用いた細胞・組織の検証と基準作成に関する研究開発
【研究開発費の規模】2000万円~4000万円/年(間接経費を含む)
【研究予定機関】最長5年(平成29年度~平成33年度)
【採択課題予定数】0~2課題
<各課題の概要(詳細は公募要領p32~p38を参照>
【項目1.チップ等デバイスの製造に関する研究開発】
チップなど医薬品評価に用いるデバイスの産業化のためには、デバイスの素材・コーティングの選択から数百枚、数千枚の生産に至る、製造技術の開発まで、多様な技術開発が必要不可欠である。本課題ではチップ等デバイスに用いる素材として何を用いるべきかの検討と評価、コーティング素材の検討と評価、チップ等デバイスを安価且つ迅速に数千枚製造する技術の開発を行う。また、「研究開発項目2-1」で提案されたデバイスを実際に数百枚から数千枚製造し、「研究開発項目2及び3」に導出する。生産量は細胞・デバイスの開発に合わせて段階的に対応し、「研究開発項目3」での検証に必要な量を導出する。
【項目2-1. 培養モデルと培養デバイス設計に関する研究開発】
チップなど医薬品評価に用いるデバイスの製品化のためには、複数種類細胞の共培養・3D培養など、細胞・組織工学的手法などを用いて細胞から組織・臓器特異的機能を発現させる培養技術が必要不可欠であり、また、国際的に競争力のあるデバイスを開発するためにはユーザーニーズに合致したデバイスの開発が必須である。本課題では、薬物動態試験・安全性試験などの創薬スクリーニングへの応用を目的として、細胞を用いた培養モデル開発、Organ-on-a-Chip等培養デバイスの設計・開発を一括して実施する。
【項目2-2. デバイスに搭載するiPS・ES細胞由来分化細胞等の安定的な製造に関する研究開発】
チップなど医薬品評価を用いるデバイスの製品化のためにはiPS細胞、ES細胞等の幹細胞から分化させた高機能・高品質な分化細胞が安定的に手に入ることが必要である。本課題では、薬物動態試験・安全性試験など創薬スクリーニングへの応用を目的として、大学等と企業等が共同してiPS細胞、ES細胞等の幹細胞から分化誘導させた細胞を安定的に製造する手法を開発して検証し、成果を他課題に導出することを目的とする。大学等で研究された分化誘導法を企業に技術移管し、創薬スクリーニング等の用途に必要となるバリデーション確立・品質評価管理法確立など実施する。
【項目2-2. デバイスに搭載するiPS・ES細胞由来分化細胞等の安定的な製造に関する研究開発(若手育成枠)】
チップなど医薬品評価を用いるデバイスの製品化のためにはiPS細胞、ES細胞等の幹細胞から分化させた高機能・高品質な分化細胞が安定的に手に入ることが必要である。本課題では、薬物動態試験・安全性試験など創薬スクリーニングへの応用を目的として、iPS細胞、ES細胞等の幹細胞から分化誘導させた細胞を創薬スクリーニング用に最適化させ、成果を他課題に導出することを目的とする。また、他課題で開発された高度な培養法も取り入れ、さらなる細胞の高機能化を目指す。得られた成果は論文などにより公開することが求められる。
【項目3. チップ等デバイスを用いた細胞・組織の検証と基準作成に関する研究開発】
医薬品候補化合物等の評価への応用を前提に、ベンダーからの市販品、研究開発機関からの提供品、研究開発項目2で使用する細胞を用いた、標準的な細胞機能の基準作成、及び研究開発項目1,2で開発されたデバイスを用いた細胞・組織の検証試験と基準作成を実施する。大学又は公的研究機関と製薬企業等の複数企業で検証試験を実施し、担当する研究者の技術力や設備が結果に及ぼす影響を検証する。このようにして、本事業で得られた評価結果を一般に公開すると共に、解析結果や問題点を研究開発項目1,2にフィードバックし、現場ニーズの情報提供と相互作用を行う。
<事業の実施体制・各項目の連携>
・ 各公募課題として採択された研究の成果を統合し、有機的に連携しながら評価システムを構築することが求められることから、採択後はPS、PO、AMEDの指示の下、各研究課題の研究グループ間で一体的かつ円滑な事業推進のために整合性を調節した上で研究開発提案書を作成し、以後協力して研究を進める(公募要領p39参照)。
担当(照会先):信濃町キャンパス 学術研究支援課 AMED担当
メール:amed-shinano@adst.keio.ac.jp