2017/04/20
信濃町地区研究者各位
4月12日付で平成29年度 日本医療研究開発機構(AMED)「老化メカニズムの解明・制御プロジェクト」について新規課題が公募されました。
ご応募を検討されている研究者におかれましては下記照会先までご一報くださいますようお願いいたします。
(1) 応募意思の申し出締切:【平成29年5月16日(火)】
(2) 応募書類一式提出締切:【平成29年5月19日(金)】
【注意点】
・ 本学で応募が可能な方は、本学と雇用関係のある“常勤”の研究者となります。
・ 機関を対象としての公募であり、申請は代表機関の長が行うことになります。
・ 提案書の提出方法:【e-Rad】
―公募概要―
老化メカニズムの解明・制御プロジェクト
http://www.amed.go.jp/koubo/010720170310-02.html
【応募受付期間】平成29年4月12日(水)~平成29年5月30日(火)正午
【AMEDによる公募説明会】平成29年4月28日(金)11:00~12:00、御茶ノ水・ソラシティカンファレンスセンター2階、(参加申込 https://krs.bz/amed/m?f=280 申込期限;平成29年4月26日(水)18:00)
【プログラムの目標】
本事業では、複数の研究開発拠点を設け、老化メカニズムの解明・制御を目指す研究と、その成果を活用して老化に伴う疾患の予防・治療法を確立する研究を実施し、健康寿命の延長を目指します。これに加えて研究推進・支援拠点を整備し、日本の老化研究を包括的に支援します。
研究開発課題
① 老化メカニズムの解明
・ 研究開発例:様々な生体制御機構と老化の制御にかかわる機構とを結びつける新たな制御因子•シグナル伝達系の発見;細胞老化の制御機構の解明及び個体老化におけるその重要性の解析;臓器・組織間コミュニケーションなどの新たな個体老化制御システムの同定と解析;数理科学に基づくモデリングやシミュレーションを活用した老化・寿命現象の解析
・ 成果例:老化制御に関わる新たなメカニズムの発見、加齢関連疾患における老化機構の新たな制御因子、シグナル伝達系の発見など
② 老化の制御
・ 研究開発例:抗老化、老化遅延のターゲット分子の同定、ターゲット分子に作用する物質の同定など(抗老化作用をもつ生体内分子、天然・人工化合物の同定、老化細胞除去因子の同定・制御、老化遅延効果を示す機器、トレーニング方法などの開発);生物学的老化状態の機能的評価指標の発見と、その測定技術の開発、測定値の分布・変動の解析に基づく老化を評価する指標の確立
・ 成果例:抗老化作用をもつ生体内分子や化合物の同定、老化制御候補物質の臨床応用に向けた有効性の検証など
③ 加齢関連疾患等の予防・遅延・克服
・ 研究開発例:老化遅延による病態の進行阻止が大きな効果を生む疾患等について、老化メカニズムに立脚した予防・治療法の確立
・ 成果例:老化メカニズムに立脚した加齢関連疾患の予防法・遅延法の基盤の確立など
・ 成果例:人材・設備・組織などの恒久的な老化研究体制整備、国際的スタンダードに適合した国内老化研究環境の確立など
【実施体制】
研究課題を遂行する「研究開発拠点」と本事業の老化研究全体の推進・支援活動を担う「研究推進・支援拠点」を設置します。両拠点を、単一または複数の機関から構成します。
<研究開発拠点> 老化に関わる学際的な研究を集結し、老化メカニズムの解明・制御を目指す研究からヒトの老化制御への応用に繋がる研究開発を実施します。また、実績を有する老化研究者や異分野の研究者が連携できる体制を構築するとともに、事業終了時までに実装的な拠点を代表機関に確立し、事業終了後も日本の老化研究の中核を担える場として活動を続けられる拠点を形成します。この拠点によって日本の老化研究が牽引され、継続的に臨床応用に結びつくシーズが創出されることが期待されます。本プログラムでは、複数の拠点の連携により研究開発課題①~③全てを達成することを目指しますので、申請に当たり2つ以上の課題を設定し、それぞれについて研究開発の実施計画を具体的かつ明確に記載してください。これに加えて、恒久的な老化拠点構築のロードマップ、拠点内外の連携方法や体制等を研究開発提案書に記載してください。なお、想定される研究開発の例を示しておりますが、これ以外の革新的な発想に基づく老化研究を排除するものではありません。我が国の老化研究の強みを活かし、特徴的な拠点形成が見込まれる提案を期待します。
【研究開発期間】最長5年 (平成29年10月1日~平成33年9月30日、平成31年度に中間評価による見直しを行う)
【研究開発費】1課題あたり年間3~6億円。(間接経費30%を含む)
【採択課題数】2~3課題
<研究推進・支援拠点> 研究推進・支援拠点は、本事業が機動的かつ円滑に運営されるよう、拠点間の連携体制を構築し、研究基盤技術を提供して研究開発拠点の活動を支援します。また、研究推進会議(仮称)の事務局機能を担い、国内外の老化研究関連事業や産業界等との連携を進めるとともに、老化研究のプロトコルの統一化やモデル動物供給支援、顕在化していないシーズ・ニーズのマッチング等を一体的に推進することを目指します。研究推進・支援拠点の活動を以下の通り想定しておりますが、国内の老化研究の実情に即した研究支援の具体的な内容や計画を提案してください。
・ 老化研究のストラテジーや実験条件の統一化に向けた技術支援
・ 研究開発拠点で使う老化モデル動物の供給、管理などの支援
・ 老化研究に共通する解析技術の提供
・ 老化形質の評価方法や寿命研究の実施方法等の情報を収集
・ 研究推進会議(仮称)の開催等による拠点間の調整
・ 拠点間の調整・連絡や当該事業外の機関との連携等、連携促進の取組
・ 老化研究に関するシンポジウムの開催
【研究開発期間】最長5年(平成29年10月1日~平成33年9月30日、平成31年度に中間評価による見直しを行う)
【研究開発費】1課題あたり年間2億円以下。(間接経費30%を含む)
【採択課題数】0~1課題程度
【特に考慮される点】
・ 研究開発拠点および拠点外機関との連携の取り組み方についての明確な提案であること。
・ 研究開発拠点および拠点外機関に対する研究支援の取り組み方について明確な提案であること。
・ 研究を支援するための基盤(組織・設備・人材)が整備されており、シーズ開発の支援に係る実績があることが望ましい。
・ 共通プロトコルの作成等、研究推進に係る実績や知見があることが望ましい。
・ ワークショップやシンポジウムの開催等の研究支援に係る実績があることが望ましい。
・ 我が国の老化研究の基礎研究機能を高め、国際競争力を強化し、多くの研究者の新規参入を促進するような企画提案であることが望ましい。
【申請に関わる情報】
・ e-Radによる申請:e-Radからの申請に際して所属機関の承認が必要です。
・ 審査と採否;e-Radで受理した書類を7月上旬までに審査のうえ、ヒアリングを8月に実施することがある。採否の通知は平成29年9月を予定している。
・ 採択後の契約手続き;研究開発課題を実施する機関(代表機関)とAMEDが単年度の委託研究開発契約を締結する。分担機関は代表機関と再委託契約を締結する。
【その他】
・ 研究開発に関する詳細情報は、公募要領ならびに公募説明会にて確認ください。
担当(照会先):信濃町キャンパス 学術研究支援課 AMED担当
メール:amed-shinano@adst.keio.ac.jp