平成28年7月27日
信濃町地区研究者各位
信濃町キャンパス 学術研究支援課
7月26日付で平成28年度 日本医療研究開発機構(AMED)「脳科学研究戦略推進プログラム」について新規課題が公募されました。
ご応募を検討されている研究者におかれましては下記照会先までご一報くださいますようお願いいたします。
(1)応募意思の申し出締切:【平成28年8月5日(金)】
(2)応募書類一式提出締切:【平成28年8月9日(火)】
【注意点】
・ 本学で応募が可能な方は、本学と雇用関係のある”常勤”の研究者となります。
・ 機関を対象としての公募であり、申請は代表機関の長が行うことになります。
・ 提案書の提出方法:【e-Radおよび郵送】
・郵送が必要な提案書類の提出方法
分担機関がある提案を行う場合には、分担機関の承諾が必要なため、分担機関の承諾書(様式9)の原本(公印が押印されたもの)についても、代表機関が取りまとめて郵送により送付する。(AMED へ直接ご持参不可)。なお、上記e-Rad を用いた提出の際は、公印がないデータで構わない。
また、提案書一式20 部(白黒コピー(両面印刷)、クリップ留め)も提出する。
―公募概要―
脳科学研究戦略推進プログラム
http://www.amed.go.jp/koubo/010420160715.html
【公募期間】平成28年7月26日~平成28年8月22日(月)(正午)厳守<e-Rad登録>
※郵送は8月22日必着
(1)融合脳 認知症等の研究
① 革新的治療法を目指したシーズ探索型基盤研究
【研究開発実施期間】5年度(平成28年度~平成32年度)
【研究開発費の規模】平成28年度は2500万円(間接経費含む)、平成29年度以降はAMEDと協議
【採択課題予定数】0~4課題程度
(採択後に、融合脳の認知症等の研究チームに組入れる。)
【事業内容】
認知症(アルツハイマー型、前頭側頭葉型、レヴィー小体型、脳血管性等)を中心とする神経変性疾患では、アミロイドβ やタウ蛋白等の変性タンパク質の蓄積が細胞死を引き起こして発症すると考えられている。しかし、変性タンパク質の蓄積から細胞死に至る過程は十分解明されてはいない。また変性タンパク質が神経線維を介して伝播される等、新たな病態も明らかになってきており、従来とは異なる発想に基づいた研究が求められている。本課題では、バイオマーカー探索にとどまらず、新しい発想に基づいた病態の理解を通じて革新的な治療法開発を目指す。
② 革新的治療法を実現するための実証的研究
【研究開発実施期間】5年度(平成28年度~平成32年度)
【研究開発費の規模】平成28年度は5000万円(間接経費含む)、平成29年度以降はAMEDと協議
【採択課題予定数】0~2課題程度
(採択後に、融合脳の認知症等の研究チームに組入れる。)
【事業内容】
認知症(アルツハイマー型、前頭側頭葉型、レヴィー小体型、脳血管性等)を中心とする神経変性疾患では、病態に基づいた治療戦略の開発が重要である。しかし、一方で明確な作用機序が十分に解明されていない萌芽的な治療法も存在し、その有効性の実証と作用機序の解明が求められている。そこで、本課題では、変性タンパク質蓄積による神経細胞死機構を標的とした新しい治療法に加えて、臨床データ等から有望視されている萌芽的な治療法等について、その有効性の検証やメカニズムの理解に向けた研究開発を行うことで、臨床応用につなげる。
治療技術の開発は、治験を5 年目までに具体化することを目指す。
(2)柔軟な環境適応を可能とする意思決定・行動選択の神経システムの研究
① 柔軟な意思決定・行動選択の解析・評価手法の開発
【研究開発実施期間】5年度(平成28年度~平成32年度)
【研究開発費の規模】平成28年度は2500万円(間接経費含む)、平成29年度以降はAMEDと協議
【採択課題予定数】0~3課題程度
【事業内容】
ヒト・非ヒト霊長類に対して、意思決定や行動選択の個人差や意思決定・行動選択の課題、評価及び解析方法を開発する。
<課題例>
・脳活動のデコーディング技術の高度化とそれを活用した意思決定機構の解析
・意思決定・行動選択の個体差とゲノム・エピゲノムの関連性の解明
・コミュニケーションの解析指標の開発とそれに関連付けた脳活動計測技術の確立
・複雑な環境下での意思決定様式をビッグデータ解析から抽出する技法の開発
② 意思決定関連システムの機能検証技術の開発
【研究開発実施期間】5年度(平成28年度~平成32年度)
【研究開発費の規模】平成28年度は2500万円(間接経費含む)、平成29年度以降はAMEDと協議
【採択課題予定数】0~3課題程度
【事業内容】
大脳基底核神経システム、皮質下神経システム等の研究により、意思決定関連システムの機能検証技術を開発する。
<課題例>
・ゲノム編集技術やウイルスベクターを活用した意思決定関連システムの時間的・空間的機能検証技術の開発
・意思決定関連神経システム活動の機能検証技術の開発
・新しい薬理学的手法を用いた意思決定関連システムの機能検証技術の開発
③ ヒトの行動選択の基盤となる神経システム
【研究開発実施期間】5年度(平成28年度~平成32年度)
【研究開発費の規模】平成28年度は7000万円(間接経費含む)、平成29年度以降はAMEDと協議
【採択課題予定数】0~1課題程度
【事業内容】
グループ全体として、電気生理学や行動の数式化による行動選択の基盤となる神経システムの同定、ヒトのMRI 実験と非ヒト霊長類電気生理実験による神経システム機能研究、非ヒト霊長類障害モデルによる研究等により、ヒトの行動選択の基盤となる神経システムを同定し、制御方法等を開発する。
<課題例>
・高磁場MRI や皮質脳波(EcoG)、脳内情報デコーディングなどの先進技術による全脳レベルの機能モジュール局在とそのダイナミクス解析により行動選択の基盤となる神経システムの解明を目指す研究
・ヒトと非ヒト霊長類の比較による行動選択・意思決定を実現する共通神経システムの同定と機能原理を解明する研究
・ヒトの行動選択の障害に関連した脳領域を対象に、非ヒト霊長類における神経システム機能と行動調節を統合的に解析する研究
・ヒトの経済行動や社会行動における意思決定に関連する場面で、多チャンネル・多変数のデータ取得を行い、脳活動と行動や環境の関係をモデル化する研究
※公募要領のp7~p9【実施体制の用件及び実施に当たっての留意事項】【選考の観点】を確認し申請書を作成してください。