平成28年3月7日
信濃町地区研究者各位
信濃町キャンパス 学術研究支援課
3月2日付で平成28年度 日本医療研究開発機構(AMED)「糖鎖利用による革新的創薬技術開発事業」について新規課題が公募されました。
ご応募を検討されている研究者におかれましては下記照会先までご一報くださいますようお願いいたします。
(1)応募意思の申し出締切:【平成28年3月28日(月)】
(2)応募書類一式提出締切:【平成28年3月30日(水)】
【注意点】
・ 本学で応募が可能な方は、本学と雇用関係のある”常勤”の研究者となります。
・ 機関を対象としての公募であり、申請は代表機関の長が行うことになります。
・ 提案書の提出方法:【e-radおよび郵送(4月11日当日消印有効)】
糖鎖利用による革新的創薬技術開発事業
http://www.amed.go.jp/koubo/010120160216.html
―公募概要―
糖鎖利用による革新的創薬技術開発事業
【受付期間】平成28年3月2日~平成28年4月11日(月)正午 (厳守)
※郵便物については当日消印有効
<研究開発提案①>
【研究対象】研究開発項目[1]及び [2] ※項目について後述
【開発費】3億~3億5000万円程度/年(間接経費を含む)
【採択課題数】0~1件
【備考】企業参画が必要。部分的なプロセスや要素技術に限定した提案は不可 。
<研究開発提案②>
【研究対象】研究開発項目[3], [4]及び [5] ※項目について後述
【開発費】3億~3億5000万円程度/年(間接経費を含む)
【採択課題数】0~1件
【備考】企業参画が必要。部分的なプロセスや要素技術に限定した提案は不可 。
<技術開発提案A>
【研究対象】研究開発項目[1]~[5] に関わる研究提案 ※項目について後述
【開発費】2000万円~3000万円程度/年(間接経費を含む)
【採択課題数】0~3件
【備考】課題に関係した先端的な要素技術開発。実用化に結びつく提案であること。
<技術開発提案B(若手育成枠)>
【研究対象】研究開発項目[1]~[5] に関わる研究提案 ※項目について後述
【開発費】1000万円程度/年(間接経費を含む)
【採択課題数】0~5件
【備考】課題に関係した先端的な要素技術開発。実用化に結びつく提案であること 。
※採択された課題については、<研究開発提案①>、<研究開発提案②>、<技術開発提案A>及び<技術開発提案B>を統合して1課題とし、共通の研究開発体制下で遂行する。統合後、各事業者は事業全体の研究開発代表者を選定の上、研究開発計画を一本化する。事業全体の研究開発代表者代表者には、定期的な進捗報告会を開催して、技術成果や情報、サンプル等の共有化に努めるなど、円滑な技術開発を進める。また、採択後、各事業者は、AMEDとの契約とは別に、公募要領「II.2.(7)知財マネジメントについて」に記載の通り、事業者間で知財合意書を作成、提出する。
【本事業のアウトプット目標】
従来技術では困難であった、生体試料中に存在する微量の糖タンパク質や糖脂質の糖鎖変化を組織標本等より検出し、それらの詳細な糖鎖構造解析を迅速に行なう技術、特定の位置に特定の糖鎖が付加した糖タンパク質等の合成技術及び糖鎖変化を認識する捕捉分子を取得する方法を確立する。より具体的には、病理組織等の極微量のサンプルから疾患に伴う糖鎖変化を見出し、その変化を有する糖タンパク質等をリスト化する技術を開発する。次いで、リストから創薬標的になりうる糖タンパク質等(糖鎖標的)を選び出し、それらについて糖鎖の付加位置やその構造、不均一に付加した糖鎖構造の付加割合などを詳細に解析し、その構造情報をわかりやすく表示する技術を開発する。さらに、糖鎖標的に対する抗体作成や抗体スクリーニングに必要な糖ペプチド、糖タンパク質等を一群のセットとして製造し、糖鎖標的を認識する抗体等、捕捉分子を作成する。それらを用いて、免疫染色等により糖鎖標的と病態との関係を検討し、創薬標的としての可能性や意義を評価する。
【研究開発の内容】
研究開発項目[1]: 極微量の糖鎖標的を検出、検証するための技術開発
① 病理組織等から極微量の病変細胞を単離し、固有の糖鎖変化を検出するために必要な技術並びに分析装置を開発する。
② 糖鎖標的の候補分子を試料中から特異的に濃縮、調製する技術を開発する。
研究開発項目[2] :糖鎖標的を精密に構造解析するための技術開発
① 微量のサンプルで糖鎖標的を精密に構造解析し、糖鎖構造、糖付加部位、及びその不均一性等を迅速かつ精密に決定する技術を開発する。
② 得られた構造解析情報を解析し、その結果を利用しやすいように表示するソフトウェアを開発する。
研究開発項目[3]: 糖鎖標的を製造するための技術開発
① 糖鎖標的に対する抗体作成や抗体スクリーニングに必要なさまざまな糖ペプチドや糖タンパク質類を供給可能とするため、目的とする糖ペプチドや糖タンパク質類を安定的に製造できる合成技術を開発する。
② ①を実現するために必要な約40種類のヒト糖転移酵素を、大腸菌や酵母を用いて安価に生産・ 供給可能な技術を開発する。
研究開発項目[4] :糖鎖標的に対する捕捉分子作成のための技術開発
① 糖鎖標的について、従来技術だけでは取得の困難な糖鎖を含む分子構造を認識する抗体を効率よく取得する技術、あるいは、抗体以外の糖鎖標的捕捉分子を設計、製造する技術を開発する。
② ①の抗体もしくは糖鎖標的捕捉分子を活用し、糖鎖標的の創薬意義を解明するのに役立つ評価技術を開発する.
研究開発項目[5] :発見された糖鎖標的の創薬意義の解明
研究項目[1]や[2]で見いだした有望な糖鎖標的については、生体における役割や機能、疾患との関係など創薬意義を明らかにするため、適切な体制を整えた上で追加の検討を行う。
① 発見された糖鎖標的について、抗体、合成糖鎖などの捕捉分子を活用して、疾患との相関関係を検証する。
② また、抗体、合成糖鎖などの捕捉分子を用いることによって、病態に至る分子機序を修飾することが可能か、検証する。
このような評価を通じて、発見された糖鎖標的の創薬意義の解明を行います。
【応募について】
・e-Rad及び郵送(4月11日当日消印有効)
・参加する全ての研究機関の長の了承を得る。(承諾書を提出)
【提出書類】
・提案書(表紙~様式1): <e-Rad>PDFファイル <郵送>10部
・承諾書(様式2): <e-Rad>PDFファイル <郵送>10部
・補足説明資料(様式自由、任意):<e-Rad>- <郵送>10部