慶應義塾大学医学部では、教育目標(卒業時コンピテンス)の一つに「国際医療人としての資質」を掲げており、学生に国際交流を奨励しています。

学生の国際交流の最大のプログラムは、短期海外留学プログラム【臨床】・【研究】です。また、正課のプログラムではありませんが、オックスフォード大学エクセター・コレッジ サマースクール(医療倫理をテーマとするプログラム)、ラオス・プライマリヘルスケア保健医療チーム活動プロジェクトがあります。

学生の課外活動として、南米への派遣を行う国際医学研究会(IMA)、日韓医学生学術交流会、日中医学生交流協会、アフリカ医療研究会などの団体があり、いずれも活発に活動しています。

短期海外留学プログラム
【臨床】

短期海外留学プログラム【臨床】では、面接で選抜された学部5学年(従来は6学年でしたが、2014年度より5学年になりました)が、希望する海外の病院にて1~3月期の約1ヶ月間臨床実習をおこないます。このプログラムは、安達正純先生(23回)および芦刈宏之先生(37回)の発案により、1984年にスタートしました。その後も海外で活躍する多くの塾員の尽力により、現在では交流先は20校以上に達しています。

医学部では、より多くの学生が本プログラムに参加できるように支援を進めており、本プログラムの参加者は34名(2015年度)にまで増えました。派遣先も米国、英国をはじめ、オーストラリア、ドイツ、オランダなど多様です。米国の臨床実習では、日本の研修医と同等の役割を与えられ、患者さんのファーストタッチからカルテ記載、治療方針をたてるところまでをおこないます。これらをすべて英語ですすめるため、多忙で濃密な1ヶ月になりますが、このプログラムを体験した学生は、一回りも二回りも成長して日本に帰ってきます。

また、この短期海外留学プログラム【臨床】に参加する学生のために、英国人教員(医師)が渡航前に10回程度のpreparation courseを開催し、英語での診療技術の獲得の機会を提供しています。

最近の派遣実績:
コロンビア大学、ワシントン大学、ペンシルべニア大学、ミネソタ大学、ノースウェスタン大学、ハワイ大学(以上、米国)、キングスカレッジ、エジンバラ大学(英国)、シドニー大学(オーストラリア)など

【学生の声:コロンビア大学での短期臨床留学】 医学部6学年

協定校のコロンビア大学腎臓内科では、現地の研修医のように臨床の第一線で日々学べ、大変刺激を受けました。私は帰国生ですが、患者さんとの距離のとり方や現地の生活など苦労も多く、大きく成長できました。

短期海外留学プログラム
【研究】

医学部4学年の「自主学習」での研究成果をもとに、海外で開催される学会やシンポジウムにて自ら英語で発表を行う学生や、研究を目的に海外の大学や研究機関を訪問する学生に対して、関連費用の一部をサポートするプログラムです。毎年2名の学生が本プログラムのサポートを得ています。

ラオス・プライマリ
ヘルスケア
保健医療チーム
活動プロジェクト

2011年より医学部、看護医療学部、薬学部の医療系3学部合同教育として開始されたプロジェクトです。ラオスの首都ビエンチャンおよび農村においてプライマリヘルスケアと国際保健に関する実習を行います。

課外活動も活発であり、
国際医学研究会(IMA)
・日韓医学生学術交流会
・日中医学生交流協会
・アフリカ医療研究会
などの学生団体が積極的に国際交流を行っています。

一方で、海外医学部からの実習生の受け入れも積極的に行っており、2015年度は70名を越える海外の医学部学生が慶應義塾大学医学部で臨床実習を行いました。