
- 活動報告
- 2008年度活動報告
- 2008年度ウィンタースクール
- 2008年度シンポジウム
- 2008年度鶴岡キャンパス研修
- 「大学教育改革プログラム合同フォーラム」ポスターセッション
- 2009年度活動報告
- 2009年度サマースクール
- 2009年度研究クラスター
- 2009年度医学・薬学合同ガイダンス
- 2009年度鶴岡キャンパス研修
- 2009年度シンポジウム
- 2009年度臨床体験プログラム
- 2010年度活動報告
- 2010年度医学・薬学合同ガイダンス
- 2010年度サマースクール
- 2010年度研究クラスター
- 2010年度鶴岡キャンパス研修
- 2010年度シンポジウム
- 大学教育改革プログラム合同フォーラム
- 文部科学省大学院教育改革プログラム(医療系)シンポジウム
- 2010年度臨床体験プログラム

2010年度サマースクール
平成22年7月30日(金)信濃町キャンパス・総合医科学研究棟1階ラウンジにて、大学院教育改革プログラム(大学院GP)「創薬に向けた医薬科学を先導する人材の養成」の第3回目となるサマースクールが開催された。本年度は、薬学研究科の制度変更に伴う新制大学院(薬科学専攻)の修士課程1年生8名、医学研究科の修士課程1年生16名、および博士課程学生や教員などを含めた約50名が参加した。ラウンジという講義室とは異なるオープンで明るい雰囲気の中で、学生は講演や質疑応答を伸び伸びと楽しんでいる様子であった。第1部では、3人の博士課程学生が、自己の研究成果とともに「どうして博士課程に進んだのか」という体験談を披露した。修士学生にとっては身近で興味深い内容であり、先輩の「まっすぐ」で「かっこいい」姿が、後輩の目には眩しく映ったに違いない。第2部では、2名の特別講師の講演が行われた。まず、酒井秀紀先生(富山大学大学院医学薬学研究部教授)が、消化器潰瘍や逆流性食道炎などの治療薬開発を目指した消化管イオン輸送に関する最先端の研究成果を分かりやすくお話になられた。また、これから研究に取り組む若者へのメッセージとして、前向きで積極的な姿勢の重要性と同時に、自然に対する謙虚な姿勢を持つことの重要性を強調された。続いて、塗谷睦生先生(慶應義塾大学医学部薬理学教室専任講師)が、ご自身が大学院から米国に留学された経験に基づいて、ジョンズホプキンス大学医学部大学院コース体験談をお話になられた。質・量ともに充実した米国の大学院教育システムの紹介に修士学生は刺激を受けた様子で、我が国の大学院教育のあり方へと自然と議論が移っていった。塗谷先生の、「大学院は教授ではなくプログラムで選ぶべき」とのご指摘は、我が国の大学院教育の今後のあり方に示唆を与えるとともに、大学院GPなどの大学院教育プログラムの重要性を再認識させるものであった。スクール終了後の交流会は、キャンパスの異なる学生同士が親睦を深める良い機会となり、歓談が尽きなかった。
