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今月のサイエンス - 2016年03月

1: Mini-Gut Organoids: Reconstitution of Stem Cell Niche.

ANNUAL REVIEW OF CELL AND DEVELOPMENTAL BIOLOGY
VOL 31,269-289; 10.1146/annurev-cellbio-100814-125218 2015
Date Shoichi, Sato Toshirov

筆者(佐藤)
組織細胞を強制的に脱分化させ、万能細胞として研究に用いるiPS細胞と異なり、組織細胞の源となる組織幹細胞を直接的に培養・増殖させることにより、成人の組織そのものを再構築するオルガノイド技術が開発された。これまでの培養技術と異なり、生体内の幹細胞微小環境である“ニッチ”を培養皿の中で再構築することにより、単一の組織幹細胞が培養皿の中でオルガノイドと呼ばれる3次元組織構造(腸と似ていることからMini-gutとも呼ばれる)を形成する。オルガノイド培養は、著者らが2009年にマウス小腸幹細胞を基に開発し、その後、様々な組織(胃・肝臓・膵臓・前立腺など)に応用されてきた。さらに、オルガノイド培養はヒト組織にも応用され、ヒト疾患組織を体外で再構築する技術として様々な分野で応用が期待されている。本総説は、Tony Hunter博士より執筆の機会を与えられ、オルガノイド研究のもたらした成果と今後の展望について概説した。医学部内でも内科学(消化器)、一般消化器外科の消化器クラスター研究として研究が展開されており、医学部発の研究成果につなげていきたい。
(消化器内科 佐藤俊朗 76回)

2: CLEC-2 in megakaryocytes is critical for maintenance of hematopoietic stem cells in the bone marrow.

JOURNAL OF EXPERIMENTAL MEDICINE
NOV 16 2015, 212 (12):2133-2146; 10.1084
Nakamura-Ishizu Ayako, Takubo Keiyo, Kobayashi Hiroshi, Suzuki-Inoue Katsue, Suda Toshio

国際実験血液学会バンクーバーにて、
筆頭著者の石津(左)、須田(右)
骨髄中の造血幹細胞の正常な増殖と分化により恒常性が維持されています。造血幹細胞の維持には、骨髄中の微細環境(ニッチ)が重要であり、これまで間葉系幹細胞など多くの非血液細胞がニッチとして解析されてきました。私たちは、成熟巨核球が幹細胞ニッチとして機能していること、また、その機能が巨核球上の膜分子であるCLEC-2により制御されていることを報告しました。これにより幹細胞がその子孫の細胞により、フィードバックを受けていることが明らかになり、幹細胞の恒常性維持に踏み込めました。筆頭著者の石津君は、巨核球の分化・機能をさらに解析すべく、現在、シンガポール国立大学医学部癌科学研究所(NUS, CSI)にて研究を続けております。シンガポール大学は、アジアの様々な民族・文化が交わるとても活発でユニークな研究環境です。
(熊本大学国際先端医療研究機構 須田年生 53相当、石津綾子)
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