スポーツ×医者と考えると、整形外科の道に進むことが思い浮かぶ。だが古田は「新しいチャレンジをしたい」と意気込んでいる。そのチャレンジとは、『医療やスポーツを通してみんなが繋がれるボールパークのようなものを作る』ことだ。新しい医者の姿を開拓するスポーツ好きの古田ならではの夢である。
今は夢に向けて、ひたすら走る時期。まずは、医者としてレベルアップする必要がある。5年生の古田は、現在病院での臨床実習中。患者さんの思いや治療が与える影響を意識し、わからないことは周りに聞く。蹴球部時代に意識していた「細部にこだわる」姿勢で学んでいる。実習後には国家試験を控えており、医者への階段を一歩ずつ登っているところだ。
もちろん、スポーツとの関わりは外せない。平日の夕方には小さなラガーマンにラグビーを教えている。「小・中学生時代に学んだことが大学でも活きている」という実感が古田自身にあり、プレーの土台を作る時期の重要性を認識しているからこその取り組みだ。「早い段階で、少しでもレベルの高いラグビーに触れながら、自分が好きだと思えるプレーを見つけてラグビーをしてほしい」そんな思いを持っている。教えてみると、古田自身にも学びがあり、どの年代でも通ずる指導法に気づけているそうだ。
他にも、大学スポーツに学生の観客が少ない課題感から蹴球部在籍時に「K-project」を設立。観客席を学生でいっぱいにするべく、月に約1回、有志の慶應の学生と議論や企画の実現に向けて動いている。