優れた医学研究の遂行には、人間の創意と努力に加えて、充実した研究施設・設備などの活用が不可欠です。
本学の大学院医学研究科には、2001年に建設された総合医科学研究センターと、2008年に新設された臨床研究棟があります。これらの研究施設の中に、世界最先端研究のための共同利用研究室、動物実験センター、RI実験センターがあります。
共同利用研究室(動物実験センター)ではマウスなどの小動物から中大動物までの飼育や実験を、共同利用研究室(中央機器管理部門)では、オミクス、イメージング、疾患モデルを含む様々な生命科学研究に必要なマイクロアレイ解析装置、次世代シーケンサー、セルソーター、レーザー共焦点顕微鏡、超解像顕微鏡、X線マイクロCT、組織学的解析装置、電子顕微鏡など、200機種以上の研究機器を享受できます。
さらに、日本有数の11,000誌を超える医学系の電子ジャーナルに加え豊富な蔵書で有名な北里記念医学図書館が活用できます。
これらすべてを大学院医学研究科の修士課程および博士課程の学生を含む研究者が一定の手続きを経て、技術指導を受けながら利用できる研究環境があります。
これらの活気あふれる研究施設では、本学の基礎・臨床医学研究グループのみならず、学外の研究機関や企業などが一体となり、多分野の複合的な研究拠点として、信濃町キャンパスリサーチパークが運営されています。学内研究スタッフと大学院生の間だけでなく、学外や企業研究者との交流によって新しい発想が生まれるきっかけとなっています。さらに、薬学部や製薬企業との連携により、新規化合物などの研究成果を製品化する課程や、新規薬剤や知的財産の特許取得に関連する手順を身近で学ぶことができます。やる気があれば自分自身で率先して活用でき、様々な研究アプローチが可能です。