学位
博士（医学）
主な研究領域
腸内細菌学、免疫学、微生物学
略歴
| 1994年 | 神戸大学医学部卒業 |
|---|---|
| 1997年 | 京都大学医学研究科分子遺伝学講座大学院生 |
| 2001年 | 東京大学医学系研究科免疫学講座助手 |
| 2007年 | 大阪大学医学系研究科免疫制御学教室准教授 |
| 2009年 | 東京大学医学系研究科免疫学講座准教授 |
| 2013年- | 理化学研究所・統合生命医科学研究センター（IMS）・消化管恒常性研究チームリーダー（兼任） |
| 2014年- | 慶應義塾大学医学部微生物学・免疫学教室教授 |
受賞・特許
| 2006年 | 日本免疫学会奨励賞 |
|---|---|
| 2013年 | 科学技術・学術政策研究所（NISTEP）ナイスステップな研究者2013 |
| 2014年 | ゴットフリード・ワグネル賞 優秀賞 |
| 2014年 | 野村達次賞 |
研究内容
腸内細菌は、宿主の生理機能に大きな影響を与えます。
私たちは、腸内細菌と免疫細胞との関わりに着目し、ショウジョウバエ、マウス、ヒトを対象として研究しています。特に、免疫細胞の分化や機能に深く影響を与える腸内細菌種を同定し、その仕組みや鍵となる物質を見つけることを目的としています。
長期的には、腸内細菌を人為的に操作することを可能とし、炎症性腸疾患・自己免疫疾患・アレルギーなど、腸内細菌の構成異常が関わることが知られている疾患を制御する方法を確立することを目指しています。
私たちは、腸内細菌と免疫細胞との関わりに着目し、ショウジョウバエ、マウス、ヒトを対象として研究しています。特に、免疫細胞の分化や機能に深く影響を与える腸内細菌種を同定し、その仕組みや鍵となる物質を見つけることを目的としています。
長期的には、腸内細菌を人為的に操作することを可能とし、炎症性腸疾患・自己免疫疾患・アレルギーなど、腸内細菌の構成異常が関わることが知られている疾患を制御する方法を確立することを目指しています。
代表論文
- Atarashi K, Tanoue T, Oshima K, Suda W, Nagano Y, Nishikawa H, Fukuda S, Saito T, Narushima S, Hase K, Kim S, Fritz JV, Wilmes P, Ueha S, Matsushima K, Ohno H, Olle B, Sakaguchi S, Taniguchi T, Morita H, Hattori M*, Honda K*. Treg induction by a rationally selected mixture of Clostridia strains from the human microbiota. Nature. 500:232-6. (2013)
- Honda K*, Littman DR*. The microbiome in infectious disease and inflammation. Annu Rev Immunol. 30:759-95. (2012)
- Atarashi K, Tanoue T, Shima T, Imaoka A, Kuwahara T, Momose Y, Cheng G, Yamasaki S, Saito T, Ohba Y, Taniguchi T, Takeda K, Hori S, Ivanov II, Umesaki Y, Itoh K and Honda K*. Induction of colonic regulatory T cells by indigenous Clostridium species. Science 331:337-341 (2011)
- Ivanov II, Atarashi K, Manel N, Brodie EL, Shima T, Karaoz U, Wei D, Goldfarb KC, Santee CA, Lynch SV, Tanoue T, Imaoka A, Itoh K, Takeda K, Umesaki Y, Honda K*, Littman DR*. Induction of intestinal Th17 cells by segmented filamentous bacteria. Cell 139:485-98. (2009)
- Atarashi K, Nishimura J, Shima T, Umesaki Y, Yamamoto M, Onoue M, Yagita H, Ishii N, Evans R, Honda K*, Takeda K*. ATP drives lamina propria TH17 cell differentiation. Nature 455:808-12. (2008)
図1
TH17細胞誘導菌としてセグメント細菌を、Treg細胞誘導菌としてクロストリジアに属する菌種を同定した。これらの成果は、個々の腸内細菌種が個別に宿主免疫系に影響を与えているというコンセプトを確立すると同時に、腸内細菌叢の組成とそのバランスがヒトの身体の免疫恒常性を保つ中核を成し、このバランスが崩れることが様々な免疫疾患と関連している可能性を強く示唆する。
図2
TH17細胞を誘導するセグメント細菌
無菌マウスへの菌株投与
無菌アイソレーター
論文指導資格の有無
修士、博士
