12月1日付で平成30年度 日本医療研究開発機構(AMED)「ゲノム研究バイオバンク事業」について新規課題が公募されました。
ご応募を検討されている研究者におかれましては下記照会先までご一報くださいますようお願いいたします。
(1) 応募意思の申し出締切:【平成29年12月22日(金)】
(2) 応募書類一式提出締切:【平成29年12月25日(月)】
【注意点】
・ 本学で応募が可能な方は、本学と雇用関係のある”常勤”の研究者となります。
・ 機関を対象としての公募であり、申請は代表機関の長が行うことになります。
・ 提案書の提出方法:【e-Rad】
―公募概要―
ゲノム研究バイオバンク事業
https://www.amed.go.jp/koubo/04/01/0401B_00002.html
AMED 基盤研究事業部
〇研究開発課題
大規模疾患バイオバンクの管理運営と利活用の促進
【研究開発費の規模】1課題あたり年間300百万円以下(一般管理費を含まず)
【予定期間】最長5年(平成30年度~平成34年度)
【採択課題予定数】0~1課題程度
≪研究事業の背景と目標≫
ゲノム等に関する解析技術やそれを活用した研究開発の急速な進展により、遺伝要因等による個人ごとの違いを考慮した予防・診断・治療の実現への期待が高まっており、世界的にも取組が進められています。そのような個別化医療の実現には、疾患とゲノム情報、遺伝子の発現に関するタンパク質や代謝物の情報、環境要因等の相互関係を解析することが必要であり、大規模なバイオバンクやコホート等の研究基盤が必須となっています。
本事業では、我が国の3 大バイオバンクの一つであり、世界最大級の疾患バイオバンクであるBBJ について、保有する試料・情報の利活用を促進するとともに、他のバイオバンクと試料・情報の横断検索等を通じて連携し、我が国のバイオバンクが総体として利活用されるように取り組み、ゲノム医療の実現への貢献を目指します。この際、試料は有限であることから、ユーザーのニーズに応じて臨床情報や試料とともにゲノムデータ等の汎用性のある解析データも分譲できるようにするなど、多くの研究者が様々な研究アイディアを気軽に試せるよう広く共有する仕組みを確立することが必要です。また、利活用の幅を広げていくため、どのような用途への利用が可能かをユーザー側で判断できるよう、試料の品質確認結果や付帯する臨床情報等の範囲をユーザーに対して明らかにしていくことが必要であり、それらの情報を迅速にユーザーに提供できるよう、データベースや検索機能等の情報システムの抜本的な改善を図ることが必要です。加えて、BBJ においてこれまでに整備してきたバイオバンク設備を活かし、中小規模バイオバンク等で収集する試料のうち一元的に保管することが適しているもので、利活用が期待される試料を審査の上保存するナショナルバンクとしての仕組みを構築することが望まれます。
≪公募課題の目標ならびに求められる成果≫
① BBJ を継承し、3 大バイオバンクの一角として、今までに蓄積された試料、臨床情報、ゲノムデータの利活用に向け「活用されるバンク」としてバンクの管理・運営を実施します。
② ユーザー視点に立って試料等の検索の利便性やスピードの向上、品質情報や付帯する臨床情報の範囲の明示など、利活用の幅を広げる上で必要な取組を行い、試料・情報等の利活用を促進し、バイオバンクとしてゲノム医療の実現推進に貢献します。
③ 試料等の分譲目標として、BBJ の過去5 年間の外部分譲実績の2 倍以上として複数の項目につき設定し分譲を実施します。
④ BBJ にこれまで整備してきたバイオバンク設備を活かし、中小規模バイオバンク等から試料等の受入・分譲を実施します。なお他のバイオバンク等との連携・受入計画については、遅くとも2 年目には実行可能となるよう計画書として立案・提出します。
詳細な説明が公募要領の33~39ページに記載されていますので参照して下さい。(https://www.amed.go.jp/content/000004588.pdf)
≪公募~採択の手続きとスケジュール≫
応募受付期間;平成29年12月1日(金)~平成30年1月12日(金)正午(厳守)
e-Radによる申請。所属機関の承認手続きを行うこと。
書面審査;平成30年1月中旬~平成30年1月下旬
ヒアリング(必要に応じて実施);平成30年2月上旬
採否通知;平成30年2月下旬
研究開始;平成30年4月1日(日)
担当(照会先):信濃町キャンパス 学術研究支援課 AMED担当
メール:amed-shinano@adst.keio.ac.jp