10月28日、信濃町キャンパスにおいて「JSR・慶應義塾大学 医学化学イノベーションセンター(JKiC)」の開所記念式典が開催されました。
このセンターは、慶應義塾とJSR株式会社が、産・学・医療の連携拠点と位置付ける共同研究を目的に、2015年3月に設立について合意したものです。その後8月31日に信濃町キャンパス内(旧グラウンド跡地)に建屋が竣工し、JSR株式会社より建屋の寄贈を受けました。JKiC棟は、地上3階・地下1階の延べ床面積3,600m2超を有し、1階には産学医連携部門室や交流スペース、展示スペース、会議室が入り、2・3階にはオープンラボ、地下1階には最先端の3Dプリンターやイメージング装置等が設置されています。
開所記念式典に先立ち、長谷山彰塾長、竹内勤常任理事、JSR株式会社小柴満信代表取締役社長、川橋信夫取締役専務執行役員により華々しくテープカットが行われ、小柴社長、長谷山塾長の間で、現場寄附目録・感謝状贈呈が行われました。
続いて、来賓の末松誠日本医療研究開発機構理事長(元医学部長)、経済産業省の藤木俊光商務・サービス審議官、施工者の日揮株式会社の川名浩一副会長より祝辞がありました。JKiC研究開発部門長の松尾光一教授、同鈴木孝治氏による概要説明後、北里研究所の北里一郎顧問(慶應義塾評議員)より乾杯の発声があり、建物内覧会を経て閉式となりました。また、閉式後には、小柴社長および天谷医学部長による記者会見が行われました。
JKiCでは、医学的見地と素材開発の知見を融合させて、4つの主な研究領域(①精密医療、②幹細胞生物学と細胞医療、③微生物叢、④先端医療機器)に取り組みます。産学連携による医学と化学の融合という全く新しい概念を突き詰めることでイノベーションを生み出し、健康長寿につながるような世界に貢献する実用技術を確立していきます。