平成28年6月2日
信濃町地区研究者各位
信濃町キャンパス 学術研究支援課
5月26日付で平成28年度 日本医療研究開発機構(AMED)「Medical Artsの創成に関する研究」について新規課題が公募されました。
ご応募を検討されている研究者におかれましては下記照会先までご一報くださいますようお願いいたします。
(1)応募意思の申し出締切:【平成28年6月21日(火)】
(2)応募書類一式提出締切:【平成28年6月24日(金)】
【注意点】
・ 本学で応募が可能な方は、本学と雇用関係のある”常勤”の研究者となります。
・ 機関を対象としての公募であり、申請は代表機関の長が行うことになります。
・ 提案書の提出方法:【e-rad】
Medical Artsの創成に関する研究
(外科、がん、看護、リハビリ等の新たな医療技術やソフトウェアの開発)
http://www.amed.go.jp/koubo/010520160526-03.html
【公募期間】平成28年5月26日~平成28年7月5日(火)【正午】(厳守)
【研究開発課題(3分野 6課題)】
<分野1.医療技術開発(分野2及び3を除く)>
【研究課題名】
1. 外科診療並びに内視鏡や放射線機器等を用いた診療等における医療手技のエビデンスの確立
2. 医療の質の向上や効率化に資する、様々な職種が行う医療手技や支援プログラムのエビデンスの創設
【目標】
従来から高い専門技術が求められる外科診療並びに、内視鏡や放射線機器等を用いた診療等における医療手技の開発及び医療の質の向上や効率化に資する新たな医療手技や支援プログラム等の医療技術の開発を目指す。最終的には、臨床現場への普及を目指し、研究開始から3年度以内に、診療ガイドライン等の作成・更新、臨床試験の実施により医療技術に関するエビデンスを構築することを目標とする。また、情報通信技術(ICT)等を医療技術の情報化、電子化に活用することにより、より効率的で汎用性のある医療技術の開発支援、エビデンスの創出に関する研究も対象に含む。
1-1. 外科診療並びに内視鏡や放射線機器等を用いた診療等における医療手技のエビデンスの確立
【研究費の規模】1課題あたり上限5000万円/年(間接経費を含む)※2年目以降は1000万円程度
【研究実施期間】最長3年度(平成28年度~平成30年度)
【採択課題数】0~3課題程度
1-2. 医療の質の向上や効率化に資する、様々な職種が行う医療手技や支援プログラムのエビデンスの創設
【研究費の規模】1課題あたり300万円~1500万円/年程度(間接経費を含む)
【研究実施期間】最長3年度(平成28年度~平成30年度)
【採択課題数】5~10課題程度
<分野2.がん治療法開発>
【研究課題名】
1-1. 臨床試験のプロトコールの作成
1-2. 全国症例登録システムの構築
2. 生殖機能温存を意識したAYA世代のがん治療法の開発
【目標】
エビデンスに基づく希少がんの(標準的)治療法(外科等の医療技術の開発を考慮に入れた集学的治療法)の開発を目標とする。特に①については、眼とその周辺のがん(眼、鼻、耳等)及び頭頸部がん(舌、上顎、下顎、声帯付近等)における感覚・運動機能温存を目的に、視覚、聴覚、平衡感覚、臭覚、味覚、呼吸、摂食・嚥下、発声・構音、容貌など生命維持と社会生活に必須の機能が集中する部位について、感覚・運動機能温存技術及び再建技術の向上を目指す。②では、AYA世代のがんにおける生殖機能の温存を目的に、優れた妊孕性温存がん集学的治療の現状を把握し、さらに開発・普及することにより我が国のがん治療の水準を高め、キャンサーサバイバーのQOL向上に貢献することを目指す。
2-1-1. 臨床試験プロトコールの作成
【研究費の規模】1課題あたり300万円~500万円/年(間接経費を含む)※2年目以降は2000万円程度
【研究実施期間】最長3年度(平成28年度~平成30年度)
【採択課題数】3~6課題程度(2年目以降、優秀な1~2課題程度を継続とする)
2-1-2. 全国症例登録システムの構築
【研究費の規模】1課題あたり上限5000万円/年(間接経費を含む)※2年目以降は1000万円程度
【研究実施期間】最長3年度(平成28年度~平成30年度)
【採択課題数】0~2課題程度
2-2. 生殖機能温存を意識したAYA世代のがん治療法の開発
【研究費の規模】1課題あたり2000万円/年程度(間接経費を含む)
【研究実施期間】最長3年度(平成28年度~平成30年度)
【採択課題数】0~3課題程度
<分野3.医療機器開発>
【研究課題名】
情報通信技術(ICT)等を用いた医療支援を行うためのソフトウェアの開発
【目標】
患者の状態や医療現場における多様な現象や状況を定量化・情報化することなどにより、医薬品や医療機器を使用するうえで最適な条件や方法の選定を支援するソフトウェアを開発する。これにより、現状の医療ニーズを満たし、従来よりもさらに効率性や安全性が高く、均質な医療の提供を実現する。
【研究費の規模】1課題あたり上限5000万円/年(間接経費を含む)
【研究実施期間】最長3年度(平成28年度~平成30年度)
【採択課題数】0~2課題程度
【Medical Artsの創成に関する研究】
革新的な医薬品・医療機器を真の実用化、すなわち医療現場への導入につなげるためには、今までのような医薬品・医療機器の開発のみでは十分ではない面もあり、同時に、それらの手技や実際の患者への支援プログラム等の新たな医療技術を開発する必要がある。
現在、AMED研究においてもパワードスーツやウェアラブル機器等といった医療機器の開発には至っているが、それを医療現場で幅広く活用するための医療技術の開発は必ずしも十分行えておらず、現場へのさらなる普及が懸念されることから、その開発が急務である。