5月10日付で平成28年度 日本医療研究開発機構(AMED)「ゲノム医療実現推進プラットフォーム事業(先端ゲノム研究開発)」について新規課題が公募されました。
ご応募を検討されている研究者におかれましては下記照会先までご一報くださいますようお願いいたします。
(1)応募意思の申し出締切:【平成28年5月24日(火)】
(2)応募書類一式提出締切:【平成28年5月27日(金)】
【注意点】
・ 本学で応募が可能な方は、本学と雇用関係のある”常勤”の研究者となります。
・ 機関を対象としての公募であり、申請は代表機関の長が行うことになります。
・ 提案書の提出方法:【e-rad】
ゲノム医療実現推進プラットフォーム事業(先端ゲノム研究開発)
http://www.amed.go.jp/koubo/040120160422-01.html
公募概要
【公募期間】平成28年5月10日~平成28年6月7日(火)(正午)厳守
【研究開発実施期間】原則5年以内(最大で契約締結日~平成33年3月末日)
【研究開発費の規模】
1研究開発課題あたりの研究開発費の申請上限は下記の通り。研究開発課題(1)多因子疾患研究 及び(2)基盤技術開発ともに、研究内容に応じてタイプA又はBを選択して応募する。
<タイプA>大規模ゲノム解析を伴う研究
1課題あたり2億円/年程度(間接経費30%を含む)を上限とする。
※ただし、上記の上限を超えてより大きな解析費用が必要な場合の年度に限り、上限を3億円まで申請可能。
<タイプB>
1課題あたり5000万円/年程度(間接経費30%を含む)を上限とする。
【採択課題数】<タイプA><タイプB>ともに3~5課題程度
【対象となる研究開発課題】
(1) 多因子疾患研究
本研究開発では主に糖尿病、循環器疾患等の多因子疾患を対象として、下記のi)- iii)の確立と社会実装を目標としたゲノム医療に向けた研究開発を対象とする。この目標を達成すべく、多因子疾患における新規研究手法が確立されることも合わせて期待する。なお、遺伝要因と環境要因の相互作用の解明等のみを目的とする研究開発は対象外であり、社会実装を見据えた研究開発を求める。
i) 多因子疾患に関するリスク予測や予防等
ii) 多因子疾患に関する診断(層別化)や治療等
iii) 多因子疾患に関する薬剤の選択・最適化等
提案者は研究の実施に必要となる、適切な量と質が確保された生体試料・情報等や、研究機器等の設備を有していることが必要。限られた予算であるため、既存のコホートやバイオバンク、他の疾患研究事業等との連携等も考慮するなど、効率的な提案をしてほしい。なお、本事業は、新規コホート研究の立ち上げや基盤維持を主目的とする費用は支援対象外である。
また、がん、感染症、自閉スペクトラム症、うつ病、統合失調症、認知症、アレルギー疾患等、「中間とりまとめ」で第1グループとされている疾患でも、複数の遺伝子多型が相互に関係したり、環境の影響を受けたりするなど、多因子が関わる疾患については、同様に本事業の対象となる。
(2) 基盤技術開発
多因子疾患研究を含めたゲノム医療研究コミュニティ全体の基盤技術となる、解析ツール(例えば、参照となるDNA アレイ、オミックスパネル等)や、バイオインフォマティクスに必要なツール(例えば、新規の遺伝統計解析手法、ゲノム解析アルゴリズム等)、その他ゲノム医療研究に必要な革新的な研究手法や先端的な技術開発研究を対象とする。既存のツールとの比較や汎用性における特徴等についても提案してほしい。
【求められる研究開発体制】
本事業は各種評価結果によっては、長期間の研究開発が実施可能となる。そのため、研究フェーズや設定した目標に応じて、疾患の専門家、臨床遺伝学、ゲノム解析、統計情報学、疫学、遺伝統計学、病理学、生物学、薬理学、コホート研究、バイオインフォマティクス等の専門家、企業も含めた実行性のある研究チームを構築する必要がある。企業連携や臨床応用等の出口戦略を見据えた取組も重視する。
担当(照会先):信濃町キャンパス 学術研究支援課 AMED担当
メール:amed-shinano@adst.keio.ac.jp