4月13日付で平成28年度 日本医療研究開発機構(AMED)「循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究事業(2次公募)」について新規課題が公募されました。
ご応募を検討されている研究者におかれましては下記照会先までご一報くださいますようお願いいたします。
(1)応募意思の申し出締切:【平成28年5月2日(月)】
(2)応募書類一式提出締切:【平成28年5月6日(金)】
【注意点】
・ 本学で応募が可能な方は、本学と雇用関係のある”常勤”の研究者となります。
・ 機関を対象としての公募であり、申請は代表機関の長が行うことになります。
・ 提案書の提出方法:【e-rad】
公募概要
循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究事業(2次公募)
http://www.amed.go.jp/koubo/010520160325.html
【提案書受付期間】平成28年4月13日~平成28年5月17日(火)(正午)
【研究開発課題(3課題)】各課題の【採択条件】等については公募要領p41~50を参照
1. 分野1.健康づくり分野 オ.[栄養・食生活]
糖尿病の重症化予防における栄養指導の方法とその効果に関する研究
【研究費の規模】1課題あたり750万円/年 (間接経費を含む)
【研究実施期間】最長2年間(平成28年度~平成29年度)
【採択課題数】0~1課題程度
【目標】
糖尿病患者の透析予防などの重症化予防については、各医療機関での取り組みがなされているが、具体的な方法とその有効性を示すエビデンスは乏しい状況にある。そのため、診療ガイドライン等においては、栄養指導効果のエビデンスは乏しいが、合理的な方法として推奨されているという状況にある。
本公募研究課題では、栄養指導の現場における優れた実践の成果を生かし、栄養指導方法の具体策とその効果に関する臨床疫学研究を行うことにより、臨床現場での実践に役立つエビデンスを構築することを目標とする。
【求められる成果】
① 診療報酬における糖尿病透析予防指導管理料の算定において各医療機関で用いられている「糖尿病透析予防指導管理料に係る報告書」の内容とその際に実際に行われた栄養指導の方法に関する全国的な質問紙調査(介入効果が出る期間やタイミング、具体的な方法等)
② 日本人を対象とした糖尿病重症化予防指導効果に関する論文のシステマティックレビュー
③ ②の結果(研究の実態と効果)と①の結果の比較
④ ①~③の結果と米国の糖尿病向け栄養指導ガイドライン論文等との比較検証
⑤ 日本人での糖尿病の重症化予防における栄養指導の方法とその効果に関するエビデンスのとりまとめ
2. 分野3.生活習慣病対策分野 ア.[循環器疾患(脳卒中を含む)]
成人先天性心疾患の予後からみた適切介入のあり方に関する研究
【研究開発規模】1課題あたり1000万円/年 (間接経費を含む)
【研究開発期間】最長3年間(平成28年度~平成30年度)
【採択課題数】0~1課題程度
【目標】
先天性心疾患患者の多くが医療技術の進歩に伴い幼くして命を落とすことがなくなり、健康を取り戻すようになった。一方で、こうした患者が成人した後に加齢性変化等と相まって突然死・心不全・不整脈をはじめとした様々な合併疾患を発症することが知られ、新たな課題となっている。こうした成人期の合併疾患そのものに対する有効な対処策の開発も重要であるが、小児期に行われた介入の長期的な影響についても検証を行う必要がある。
本公募研究課題では、短期的な予後改善のみならず長期的な予後改善の視点から先天性心疾患の介入のあり方について比較検討し、エビデンスを創出することを目標とする。
【求められる成果】
先天性心疾患において長期予後の視点からリスク構造を明らかにし、適切な介入のあり方についての臨床現場に還元できるようなエビデンスの構築を研究期間内に行うことを求める。
3. 分野3.生活習慣病対策分野 イ.[糖尿病]
糖尿病の細小血管・大血管合併症予防に資する革新的治療の開発研究
※本公募は若手研究者が研究開発代表者となって研究を推進する課題を対象とする
【研究費の規模】1課題あたり500万円/年 (間接経費を含む)
【研究実施期間】最長2年間(平成28年度~平成29年度)
【採択課題数】0~2課題程度
【目標】
糖尿病の有病者数は300万人を超え、今なお増え続けているとされる。その中において糖尿病の3大合併症と呼ばれる網膜症・腎症・神経障害や脳卒中・冠動脈疾患・その他動脈硬化疾患といった大血管障害もまた国民の健康上、医療経済上大きな問題である。こうした血管合併症は糖尿病自体や付随する生活習慣病の厳格な管理による罹患率の低下が期待されるが、その一方でこうした血管障害の発生機序等に基づいた革新的な予防策・治療法も求められている。
本公募研究課題では、糖尿病の細小血管・大血管合併症の発症又は重症化の予防につながるような新たなシーズ探索、あるいはその予防効果を検証するための臨床研究を行い、革新的な予防策・治療法の開発につなげることを目標とする。
【求められる成果】
研究の進捗段階に応じて、病態の解明に関する画期的な発見を示す資料(研究班が作成した原著論文等)、治療法の開発に結びつくシーズに関する資料(知財に関する資料等)等。
担当(照会先):信濃町キャンパス 学術研究支援課 AMED担当
メール:amed-shinano@adst.keio.ac.jp