平成28 年4 月26日
信濃町地区研究者各位
信濃町キャンパス 学術研究支援課
4 月13 日付で革新的先端研究開発支援事業(AMED-CREST, PRIME)について新規課題が公募されました。
ご応募を検討されている研究者におかれましては下記照会先までご一報くださいますようお願いいたします。
(1) 応募意思の申し出締切:【平成28年5月18日(水)】
(2) e-Radの応募申請締切 :【平成28年6月 1日(水)正午】
【注意点】
・本学で応募が可能な方は、本学と雇用関係のある“常勤”の研究者となります。
・研究者が“直接”e-Radにて申請してください。e-Rad申請において、機関承認手続きはありませんが、ご応募を検討されている研究者におかれましては下記照会先までご一報くださいますようお願い致します。
公募概要
革新的先端研究開発支援事業(AMED-CREST, PRIME)
http://www.amed.go.jp/koubo/010720160323.html
【研究開発受付期間】平成28年4月13日(水)~平成28年6月1日(水)正午
【申請に関わる情報】
・研究開発代表者及び研究開発分担者の所属する研究機関と個別に委託契約を締結(再委託はない。)
・応募の際の所属機関の承諾書の提出は必要ないが、採択後、AMEDと委託契約を締結するため、事前に所属機関内での承認が必要
<AMED-CREST> (ユニットタイプ)
【研究開発期間】5.5年以内 (平成28年10月~最長で平成34年3月)
【研究開発費】通期の直接経費は1課題あたり1.5~5億円(※)
※今回の公募領域では総額」2.5億円を上限とする。
(間接経費は直接経費の上限30%を別途支払う)
【採択課題数】3~5件程度
【研究開発体制】産・学・官の複数のPIからなる一つの最適な研究ユニットを編成
※企業や臨床医の参加は必須ではない。
<PRIME> (ソロタイプ)
【研究開発期間】3.5年以内 (平成27年12月~最長で平成31年3月)
【研究開発費】通期の直接経費は1課題あたり最大4千万円
(間接経費は直接経費の上限30%を別途支払う)
【採択課題数】8~10件程度
【研究開発体制】研究者個人で研究を推進(研究開発分担者なし)
【今年度公募する研究開発領域】
1.微生物叢と宿主の相互作用・共生の理解と、それに基づく疾患発症のメカニズム解明
<AMED-CREST>
【採択課題数】5件程度
※公募課題のうち1課題は「微生物叢分析・解析の拠点機能を担う研究開発課題」を募集
【研究開発費】通期の直接経費は1課題あたり2.5億円
※拠点課題には、領域内で共用する分析装置の費用を追加措置する。
【概要】
本研究開発領域では、ヒト微生物叢の制御に着目した新しい健康・医療シーズの創出に資する、微生物叢と宿主の相互作用や共生のメカニズム、疾患発症のメカニズムの解明に関する革新的な基礎研究の提案を募集します。
研究開発課題の例としては、微生物叢の形成と変化のメカニズム解明、常在微生物叢と宿主の相互作用が宿主の生理機能に及ぼすメカニズムの解明、ヒトの常在微生物叢と疾患のメカニズム解明などが挙げられます。常在微生物叢としては、腸内微生物叢に限らず、皮膚、口腔、鼻腔、呼吸器、生殖器などの微生物叢も対象とします。また、マウスをモデルにした基礎研究も歓迎します。いずれの場合も、微生物叢と宿主のクロストークのカギをこじ開けるような独創的なアイデアを歓迎します。応募に際しては、参加研究者が必ずしも現時点で微生物叢の研究を行っていることを要求しません。異なる研究分野からの科学的に合理性のある革新的な提案も歓迎します。また、基礎研究ではありますが、将来、これまでにない新しい健康・医療シーズの創出につながることも重要ですので、研究成果に対して知的財産権を確保できるかということも重要な視点のひとつです。
微生物叢と宿主といった極めて複雑な関係を解明するためには、基礎医学、微生物学、免疫学、臨床医学、ケミカルバイオロジー、システムズバイオロジーなど複数の分野を内包した研究ユニットを編成することが望ましいと考えます。また、研究を推進していく過程においても異分野間の連携を積極的に行う研究者の提案を歓迎します。
なお、次世代シーケンサー、質量分析装置などの比較的高価な分析装置は、領域内での分析・解析の拠点機能を担う研究開発課題(以下、拠点機能課題とも表記する)に集約することとし、他の研究開発課題は拠点機能課題との連携や、研究機関内の共用機器の利用を原則とします。
<PRIME>
【採択課題数】8件程度
【研究開発費】通期の直接経費は1課題あたり4千万円
【概要】
研究者個人の専門分野を中心に提案を行っていただくPRIME では、AMED-CREST で述べた研究開発分野において、特に独創性の高い研究を期待しています。微生物叢と宿主の相互作用、共生、疾病のメカニズム解明に関わるもので、新たな突破口を拓く挑戦的な課題、既に応用段階にあっても極めて新しい視点からその作用機序を解明しようとする試み、基礎研究のみならず基礎研究に大きく貢献する革新的新技術の創出に関するもの(例えば、難培養性微生物の培養確率を飛躍的に向上させる革新的技術など)を広く募集します。
研究実施過程においては応募者本人の専門分野にこだわることなく、成果の将来的な応用を見据え、領域内外の他の研究グループ、特にAMED-CREST の研究ユニットとの交流を積極的に図っていただきたいと思います。また、AMED-CREST と同様、基礎研究ではありますが、将来新しい健康・医療シーズの創出につながることも重要ですので、研究成果に対し知的財産権を確保できるかということも重要な視点のひとつです。
なお、拠点機能課題との連携を前提とし、次世代シーケンサー、質量分析装置などの比較的高価な分析装置の購入は、先述の拠点的機能課題のチームのみ購入可能とします。
<公募説明会>平成28年4月27日(水)13:30~14:20
<その他>研究開発に関する詳細情報は、公募要領のp39~p45及び公募説明会にて確認ください
2.メカノバイオロジー機構の解明による革新的医療機器及び医療技術の創出
<AMED-CREST>
【採択課題数】3~5件程度
【研究開発費】通期の直接経費は1課題あたり2.5億円
【概要】
本研究開発領域では、生物学、物理学、工学、基礎医学、臨床医学等、広範な分野の融
合領域であるメカノバイオロジーの基礎的研究に基づき、物理的刺激を利用した革新的な
医療機器や医療技術の創出に向けた研究開発提案を広く募集します。細胞・組織に対する
物理的刺激の感知・伝達・応答機構の解明を進めるとともに、その知見を革新的な医療機
器や医療技術の開発に結びつけるため先進的なナノデバイス技術等が応用できるような実
施体制が必要です。そのために、研究ユニットを組織して研究を推進するAMED-CREST
においては基礎研究、技術開発、臨床医学までを含めた分野間で有効な連携が生まれるよ
うに研究ユニットを編成してください。また、研究を推進していく過程においても異分野
間の連携を積極的に行う研究者の提案を歓迎します。
また、疾病において、その発症、病態、治癒に果たす物理的刺激の役割の解明と、その
効果的治療方法をメカノバイオロジーの観点から見出す研究提案も推奨します。
<PRIME>
【採択課題数】8~10件程度
【研究開発費】通期の直接経費は1課題あたり4千万円
【概要】
研究者個人の専門分野を中心に提案を行っていただくPRIME では、AMED-CREST で述べた研究開発分野において、特に独創性の高い研究を期待しています。現時点では応用段階でなくともメカノバイオロジーに関連する基礎的、技術的領域において新たな突破口を拓く挑戦的な課題、既に応用段階にあっても極めて新しい視点からその作用機序を解明しようとする試みを広く募集します。研究実施過程においては応募者本人の専門分野にこだわることなく、成果の将来的な応用を見据え、他の分野の研究者との交流を積極的に図っていただきたいと思います。
<公募説明会>平成28年4月27日(水)14:35~15:25
<その他>研究開発に関する詳細情報は、公募要領のp46~p51及び公募説明会にて確認ください
3.画期的医薬品等の創出をめざす脂質の生理活性と機能の解明
<AMED-CREST>
【採択課題数】3~5件程度
【研究開発費】通期の直接経費は1課題あたり2.5億円
【概要】
研究開発推進に係る基本的な考え方として、AMED-CREST では医療に資する実用化シーズを創出することを研究開発目標としています。これは生理活性脂質や機能性脂質に関する研究開発成果を医療現場へ還元し、国民の福祉向上に貢献するためです。従って、偶然の結果を期待した研究開発計画ではなく、年度毎の達成目標を明確に示し、最終的に何をどこまで出来るようにするか、または近い将来どのような実用化が可能になるかをご提示下さい。選考においては得られた研究成果に対し知的財産権を確保していくことができるかという点も重視します。しかし一方では、結果を重視するあまり近視眼的な研究開発のみを推進すれば、10年後、20年後の脂質研究は先細ることが危惧されます。近い将来脂質領域の核となるような萌芽的研究を支援し、世界レベルの医療研究者を育て、脂質研究の裾野を広げていくことも本領域の使命と考えます。
研究開発実施に係る体制や規模についてですが、脂質領域は世界的に競争の激しい分野であり、研究開発の遅滞のない実施が求められます。研究、開発、実用化のステップが途中段階で滞ることなく、研究開発期間を通じて機動的に機能する研究ユニットを組織してください。必要に応じて臨床の研究者や企業の機器開発者をユニットに加えることを推奨します。もちろん、これらの方が代表者になることも可能です。海外の有力な研究グループと互角に競争でき、知的財産を確保できる強力な研究開発体制をご提案下さい。
研究の進行に伴い、領域内の他のユニットや個人研究者との連携が有益と考えられる場
合、積極的な共同研究を行ってください。特にPRIME(ソロタイプ)で創出された新技術の
実証性については領域内での協力が求められます。
<PRIME>
【採択課題数】8~10件程度
【研究開発費】通期の直接経費は1課題あたり4千万円
【概要】
個人で研究を推進するPRIME では、上記の研究開発分野に加えて、特に、新たな発想と切り口による技術の開発や脂質分子の新規な生理活性と機能の研究を募集します。技術開発については現段階で脂質への応用例があることを必ずしも要求しません。脂質研究への応用が論理的に期待され、生体解析への適用が可能と予測され、斬新な知見が得られる可能性が高いご提案を期待します。例えば、バイオインフォマティクス技術の応用、革新的な視点に基づいた脂質アナログ合成、物理化学的手法によるユニークな脂質分析・可視化技術などのご提案も歓迎します。新規な生理活性脂質や機能脂質については、新たな抽出検出方法による単離法の開発や新規脂質の精製・構造決定に至る革新的なスキームなどの提案を募集します。
研究開発推進に係る基本的な考え方として、上記の研究例は基盤的な要素を含み、必ずしも研究開発期間終了時に実用化シーズを創出していることを求めません。しかしながら本領域は日本の医療の研究開発に資するものであり、常に学術的・社会的イノベーションを志向し、自己満足的研究に陥らず、社会への貢献を意識して研究開発を推進することを求めます。期待される技術成果が得られた場合、さらに研究開発を推進し医療応用を図っていくため、個人で研究を推進するPRIME であっても、領域内外の他の研究グループ、特にAMED CRESTの研究ユニットとの共同研究を推奨します。得られた研究開発成果に対し知的財産権を確保していくことも重視します。
本研究開発領域はバーチャル・ネットワーク型研究所として運営していきます。他の分野の研究者と積極的に交流を図り、領域自体の発展に貢献していただくことに加え、ご自身の研究スケールを拡大する場であってほしいと思います。
<公募説明会>平成28年4月27日(水)15:40~16:30
<その他>研究開発に関する詳細情報は、公募要領のp52~p58及び公募説明会にて確認ください。