アントレプレナー育成コース アントレプレナー育成コース

アントレプレナー育成コースとは

近年、大学のあり方が見直され、研究者と教育者を育てるばかりでなく、次世代の産業構造に変革を起こせるアントレプレナーの育成が新たなミッションとなっています。本学医学研究科修士課程においてもそのような要請に応え、従来の医学研究科の広範な医学教育に加え、アントレプレナー育成コースを設置することとなりました。健康医療領域におけるアントレプレナー教育は、今後さらなる発展が期待されます。これからの時代、我が国において医学部や薬学部などから大学発ベンチャーが多数出てくることが期待されています。医学とビジネスの双方に通じ、これらの新しい事業の経営を担えるような人材を育成することを目指します。

〈アントレプレナー育成コースの学生募集について〉
アントレプレナー育成コースとしての学生募集は2023年度入試(2022年度に実施する入試)をもって停止いたします。アントレプレナー育成コース関連科目は今後も継続し、2024年度入試(2023年度に実施する入試)を経て修士課程に入学した学生は誰でも、自身の興味・関心に応じて、アントレプレナーシップ関連科目を履修できるようになる予定です。

コースの概要

本コースでは、通常の医学研究科修士課程の選択必修科目および選択科目に加え、アントレプレナー育成のプログラムを履修することとなります。以下6つの科目のうち4つの科目を履修します。
さらに医学部で行われるイノベーションイベントである健康医療ベンチャー大賞への応募、慶應義塾大学医学部産学連携講演会への参加やKeio Visionary Caféなどへの参加が奨励されます。

  • アントレプレナー習得講座
  • 健康医療イノベーション
  • レギュラトリーサイエンス
  • データ・ドリブン社会の創発と戦略※
  • ヘルスエコノミクス
  • 産経経済分析:ヘルスケア産業

※湘南藤沢キャンパスにて実施の科目です。参加方法については、実施年度の大学院履修案内・講義概要を確認してください。

希望指導教授

希望指導教授については教員、研究者一覧を参照してください。出願期間までに希望する分野の教授に連絡をし、出願の許可を得てください。連絡先が不明の場合は、以下の方法で事前に問い合わせてください。

問い合わせ先

慶應義塾大学信濃町キャンパス学生課医学研究科入試担当メール:kshina-admission@adst.keio.ac.jp上記のアドレス宛に、①氏名、②所属、③連絡先メールアドレスおよび電話番号、④希望する指導教授名を明記の上、履歴書を添付してお問い合わせください。

在校生の紹介(2020年度入学)

2021年度時点の情報を掲載しています

北村奈々

私は地方自治体の職員として、創薬系のアントレプレナープログラムや、大学との共同講座の設置、先端的な技術を持つスタートアップの支援事業等の立ち上げ・企画を経験してきました。このような経験を経て、日本の強みであるライフサイエンス系のシーズがもっと世に出て、産業化されるような社会を目指したいと考え、2020年4月に職場より派遣され、入学の機会を得ることができました。シーズの実用化にあたっては、医学の専門知識と事業化に向けたビジネスモデルを立てるための知識が必要ですが、この二つを学ぶことができるのが、アントレプレナー育成コースです。
入学してみると、医学研究科と経営管理研究科の教授陣や、ライフサイエンス界の著名な方々から講義を受けることができ、講義が大変充実しており、知識の幅が広がっていくことを日々実感しています。現在は、修士論文をまとめるべく、日々研究を深めているところです。私は、アカデミア発のシーズの社会実装をさらに増やしていきたいという思いを持っていますが、特に再生細胞治療、遺伝子治療、核酸医薬などの新モダリティ分野の医薬品の開発に着目しました。新モダリティ分野の医薬品は、アカデミア起源がほとんどであるものの、アメリカと比べ日本はアカデミア発の製品が少なく、医薬品の開発が進んでいない現状です。この現状を打破するためには、アカデミア発の新モダリティ分野の産業化支援が充実することが重要ではないかと考え、慶應義塾関係の機関でインターンや業務等を行いながら、現在行われている支援内容を勉強しています。今後は、さらに研究を進め、新たに必要な支援の内容を具体化していく予定です。大変充実した学生生活を送ることができますので、みなさんもぜひ一緒にアントレプレナー育成コースで学びませんか。入学をお待ちしています!

末宗拓馬

初めまして。アントレプレナー育成コース2年の末宗拓馬と申します。私は2019年に慶應義塾大学薬学部を卒業後、化学系メーカーにて食品機能材の事業管理業務に従事しております。その中で、学部時代から学んでいたライフサイエンス分野の知識を深めたい思いと、社会人としてビジネスの知識を深めたいという思いが強くなり2020年4月に本コースへ入学をいたしました。入学後は、デジタル技術を用いて疾患の管理・治療を目指すデジタルセラピューティクス(DTx)に興味を持ち、「我が国でのデジタルセラピューティクス開発の意思決定に対する考察」というテーマで研究を行っております。
具体的にはDTxの規制や特徴、ビジネスモデルなどをインタビューや文献調査を中心に整理し、DTx開発を支援できるフレームワークを作りたいと考えています。今後の展望としては、フレームワークを用いて実際のプロダクト案へ落とし込みを行い、フレームワークのアップデートを行っていきたいと思っています。また、将来的には実際のDTx開発に携わっていきたいと考えています。アントレプレナー育成コースは学生・社会人問わず、大きく成長できる2年間を過ごせると思います。一緒に学べることを楽しみにしています!

赤塩理起

私は現在、内科学教室で腎臓病に関する研究をしつつ、アントレプレナー育成コースに在籍しており、2020年度より本コースの1期生として入学しました。このコースでは、現在の医療において何が求められているのかをビジネスの視点から学習することができ、将来患者貢献の仕事をしたい私にとって非常にぴったりなコースといえます。日々の講義において医療に貢献していくためのビジネスの考え方やさまざまな企業の経営プランを経営者の立場から知ることで、今後どのように患者さんに貢献していけば良いのかを考えさせられ、毎日充実した日々を送っています。
また学生や先生を通じてのディスカッションは、他の人の価値観を知ることができる良い機会であり、自分の世界が広がっていくという喜びに溢れています。正直、研究との両立で忙しいと思う時もありますが、大学院において自分のやりたい勉強ができているという幸せを実感できる学生生活になることは間違いありません。

在校生の紹介(2021年度入学)

大野 秀晃

バックグラウンド 慶應義塾大学法学部卒業後、ゴールドマン・サックス、ドリームインキュベータを経て、ジャパン・メディカル・カンパニーを創業。日本発の医療機器ベンチャーとして、世界を変え続けます。2021年より慶應義塾大学大学院医学研究科に所属し、経営と学問の二足の草鞋中。 座右の銘は「Life is a one time journey」「毎日、関ケ原」。
興味 世界に触れること(人に会う、本を読む、旅をする)

内堀 愛恵

東京大学法学部卒業。マッキンゼーアンドカンパニーにて、戦略策定や組織変革等に従事。フリーランスとして、福岡地域戦略推進協議会やスタートアップ等をサポート。研究テーマ:デジタルヘルス、地域医療、予防、ウェルビーイングなど

紹介ムービー

紹介ムービーは2021年6月時点の内容であり、コースの運用や役職者、 教授陣に変更がございますことをご承知おきください。

修士課程アントレプレナー育成コースの紹介

修士課程の紹介

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お問い合わせ

信濃町キャンパス学生課(学事担当)電話:03-5363-3662