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1-1)取組の趣旨・目的

従来型の講義形式における問題点

従来型の、大講義室における教師側からの一方向性教育には問題が多いことが指摘されてきている。そこで問題解決方型学習(Problem-Based learning PBL)の導入とその有効性が推奨されてきた。しかし、PBL主体の教育体系では、

などの問題がある。こうした問題を解決するため、 学生と教師間の双方向性のやりとりを主体にした講義形式へ変革する新たな工夫、取り組みが必要になる。



ICTによる改革

本プロジェクトでは、このような教育効果の向上と学生の学習態度の変革を促す、全く新しいICTを活用した教育態勢の変革を目指す。

@  Polling Pad(すなわちKeePad interractive)を使用する講義形態の導入を計画する。Polling Padでは、教師からの問いかけに対する学生からの応答をPower Point画面で瞬時にディスプレイが可能である。

A  これらの画像情報を、授業効果を補完し充足させる形態にする。そのために必要なツールとしてiPodを用意し、授業終了後に繰り返し学習可能な動画配信を行う。






ITCがもたらすもの

Polling PadとiPodの授業への導入は、従来の授業を補完するばかりでなく、従来の授業を学生参加型に大きく変換する効果をもたらす。この結果、学生が授業をその場で理解し、その理解度を直ちに確認できるシステムにする事が出来る。

また、重要な画像など視覚情報を、あらかじめWebにアクセスして予習学習ができる教材を配布する事を考えている。とくに、動きのある症状など動画でしか完全な理解が出来ない症状、疾患も多く、映像化したり、動画化した教育資料の蓄積とその利用は医学部での教育に大きな効果をもたらすと考える。

加えて、この取り組みが完成すれば、授業後に繰り返して学習することを可能にする。

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