平成24年度医学部第4学年（94回生）自主学習成果発表会を開催

11月16日（金）信濃町キャンパス北里記念医学図書館2階北里講堂にて「自主学習成果発表会」が開催されました。当日は、4学年（94回生）107名が参加し、8ブロックに分かれて医学部設置科目「自主学習」で研究した成果を発表しました。

＜自主学習小委員会委員長　鈴木秀和　総評＞
自主学習は、1989年の塾医学部の教育体系の全般的な見直しに伴って、学生自らが積極的かつ能動的に取り組む、まさに「一身独立型」のカリキュラムとして設置されて以来、実に20年以上にわたって踏襲され、慶應義塾大学医学部の教育体系の看板ともいえる特徴的な教科になっております。日吉の基礎科目から、基礎医学、社会医学、さらには臨床医学の多岐にわたる分野からの様々なテーマから、学生自らが選択し、4月から7月までの4ヶ月間、教員から密度の高い指導のもとに、自ら考えながら実験・調査研究を行います。さらに、その成果を、それぞれ成果報告書に纏めることで、いわゆる医学論文の執筆法を学び、さらに、ポスター形式による成果発表会を行うことで、発表や討論の方法も学びます。本年も、北里講堂一杯に、94回生、全員の力作のポスターが展示されました。

当日は、本年度より導入いたしました、学生課に作っていただいたペンマーク入りの名札をつけて、まさに学会のような雰囲気の中で、全員出席のもとに、熱気溢れる中で、成果発表会が行われました。本年度から、ポスターに30点、プレゼンテーションに50点、ディスカッションに20点と配点を明確化いたしましたが、全ての学生が、懸命に、また、個性的に自分の仕事を伝える努力をし、一方で、同級生の発表を熱心に聴き入り、お互いの仕事を尊重しつつ、積極的に質問し、ときに議論が白熱する場面もあり、医師として重要な「チームとして学ぶ」ことの礎を、大いに体得できたであろうと思いました。実際に、時間とともに、徐々に討論が活発になり、まさに雪解けのように、特定の学生だけではなく、皆が積極的に発言するようになっていく様子をみて、大変感激いたしました。最後には、全員がそれぞれポスターを撤収し、それを持って指導教員へのご報告と感謝の気持ちを伝えることができたことと思います。自主学習成果発表会を通じて、94回生が、明らかに、一回り成長したこと、さらに、問題解決能力、表現力、討論力に加え、協調性に裏打ちされた、高い倫理観を熟成してきていることを熱く実感し、大変頼もしく思いました。

今後も、自主学習で体験した爽やかな達成感を糧に、これからはじまる臨床実習にも積極的に臨み、さらなる総合的成長をされることを期待いたします。最後に、この場をお借りして、ご多忙な中、懇切丁寧にご指導いただきました、指導教員の方々全員に改めて深く感謝申し上げます。

担当：学生課

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