医学研究科について
医学研究科委員長挨拶
未来の医学を切り開く世界トップレベルの人材の集結と育成を目指して

医学研究科委員長
岡野栄之
遺伝子・細胞科学研究を中心とした生命科学・基礎医学とそれに基盤をおいた先端医療、さらにはMRI、PETなど医療関連機器開発の飛躍的発展と呼応し、医学研究や医療技術が急速に進展する一方、我が国では震災復興という大きな課題に加えて、医療制度の危機が叫ばれ、医師初期研修の必修化等、大学の医学部や病院を取り囲む状況は、現在加速度的に変化しています。今こそ私達医学研究科は、様々な医学分野の専門家を育成し、この国の復興の推進力とするという時代の要請に応えるべく、学際性と国際性を高め、世界最高水準の医学研究を推進する人材の集結と育成を行っていきたいと思っております。
本医学研究科を取り巻く環境も変化をしており、COE(Center of Excellence)プログラム採択以降、慶應医学の祖である北里精神、すなわち「基礎医学と臨床医学の連携を緊密にし、学内は融合して一家族の如く」の信条に立脚した基礎・臨床一体型の研究体制が益々軌道にのって盛んになり、臨床系の大学院生が現在の信濃町キャンパス総合医科学研究センター等の優れた研究施設をフルに活用し、基礎教室と臨床教室の共同研究の成果が発表される機会が増えてきました。また、平成24 年度からは国立がん研究センター、静岡県立静岡がんセンターとの連携大学院も本格的にスタートし、臨床の各診療科の枠をこえ、基礎・臨床の英知を結集させた質の高い癌の専門家を育成しようという機運も高まってきています。さらには、外国と比較して臨床研究が弱いとされる我が国において、New England Journal of Medicineに掲載されるような優れた臨床研究をデザインし、マネージできる人材を養成することも急務となってきています。
このような時代の流れの中、医学研究科博士課程は平成21年4月より、それまでの基礎系の3専攻(生理系、病理系、予防医学系)と臨床系の2専攻(内科系、外科系)の5専攻を改め、基礎・臨床を融合してひとつの学問体系として発展させた「医学研究系専攻」と、「がんプロフェッショナル養成プラン(がんプロ)」を代表する臨床研究のプロ育成を目指した「医療科学系専攻」の2専攻体制に新しく生まれ変わりました。平成6(1994)年に開設された医学研究科修士課程では、医学部以外の出身者にも門戸を広げ、医学研究科は、たゆまぬ努力により、世界トップレベルの研究業績をもつファカルティーメンバーの下で発展を遂げております。
また、国際的な一流誌に掲載した論文で学位を取得する大学院生も非常に増えてきています。海外一流大学の大学院と大学院生レベルでの相互の人材交流を活発化し、大学院講義の英語化など、大学院生にとってもファカルティーメンバーにとっても、世界を股にかけた武者修行が出来るような、まさに世界最高峰の医学系の大学院の教育・研究体制を構築するつもりで燃えております。未来の医学の先導者達よ、いざ集まらん!
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