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2011年ノーベル生理学・医学賞受賞 Jules A. Hoffmann博士来日特別講演会を開催

 2012年9月24日(月)、信濃町キャンパス総合医科学研究棟ラウンジにおいて、2011年ノーベル生理学・医学賞受賞者である Jules A. Hoffmann(ジュール A.ホフマン)博士をお招きし、講演会が開催されました。

 岡野栄之医学研究科委員長の進行により、本学医学部の訪問教授でもある立教大学理学部 後藤聡教授による講演の後、Jules A. Hoffmann(ジュール A.ホフマン)博士が、“The antimicrobial defense of Drosophia: A paradigm for innate immunity”のテーマにて講演を行いました。また、本学の若手研究者3名によるショートプレゼンテーションや活発な質疑応答が展開され、本学の免疫学研究の一端をご紹介する貴重な機会ともなりました。本学医学部の推進する国際交流の一例として、非常に有意義な講演会となりました。

Jules A. Hoffmann博士について:
1941年生まれ。ストラスブール大学を卒業した後、同大学の大学院に学び、PhDを取得。現フランス国立科学研究センター細胞分子生物学研究所およびストラスブール大学教授。昆虫における自然免疫システムとToll受容体の発見により、2011年ノーベル生理学医学賞を受賞。自然免疫システムは、侵入した細菌などの異物をいち早く取り除くための重要な生体防御機構。長らく未解明であった自然免疫システムの分子機構、特に微生物の認識機構について、ショウジョウバエを用い、自然免疫にToll遺伝子が重要な役割を果たすことを見出した。受容体分子Tollは微生物に対するセンサーとして働き、シグナル伝達経路を活性化して抗菌ペプチドの産生を促進する。この発見が自然免疫研究のブレークスルーとなり、哺乳動物においてもToll like受容体(TLR)が次々に発見され自然免疫システムの理解が一挙に進んだ。これらの研究成果は、ヒトの免疫システムの理解に貢献し、現在ではワクチン作成の際のアジュバント(免疫増強剤)の開発や新規抗ウイルス剤の開発に役立っている。

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