
2005年 | 慶應義塾大学医学部卒業 |
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2012年 | 慶應義塾大学医学部大学院卒業 |
2014 年 | 米国ロックフェラー大学 博士研究員 |
2016年 | 慶應義塾大学医学部消化器内科 助教 |
2021年 | 慶應義塾大学医学部内視鏡センター 専任講師 |
2025年 | 慶應義塾大学坂口記念講座 准教授 |
2012年 | Korea-Japan IBD symposium travel award |
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2012年 | 35th Nishi Award(日本リンパ学会) |
2013年 | Young Investigator Award, 3rd international symposium (98回日本消化器病学会) |
2013年 | 三四会 若手研究奨励賞 |
2017年 | Young Investigator Award, Society of Mucosal Immunology (US) |
2023年 | Best Abstract Award, Asia Organization of Crohn’s and colitis |
2024年 | 坂口記念ライジングスター賞 |
消化管は多くの上皮細胞・免疫細胞・神経・血管が存在し、栄養素の吸収と同時に、食物抗原や腸内細菌といった外界からの抗原刺激を受け平衡状態を維持している。日常的な揺らぎに対しては多くの細胞同士がシグナルを伝え合うことにより平衡状態が崩れないように調整する一方、感染症・炎症といった場合には一度平衡を崩した上で新たな細胞集団を腸管外から動員することで新たな平衡状態を生み出すようにシステム構築がなされる。
これまでに腸管の研究では腸管全体を中心としたサイトカインの産生量の測定などが行われてきた。私たちの研究室は1細胞レベルで免疫細胞を可視化することを可能にし、なぜその免疫細胞が腸管の特定の場所にいて、特徴的な動きをしているのか?という局在・動態を通じて疾患を理解しようと試みている。同時にヒト検体を内視鏡センターと共同で管理することで、ヒト腸管疾患においても、1細胞レベルでの局在をシングルセル解析技術、Spatial transcriptomics技術を統合することで疾患の発症原因を捉えることを目指している。