学位
| 1986年 6月 | 医師免許取得（医籍登録301960） |
|---|---|
| 1992年 11月 | 博士（医学）(慶應義塾大学)（第2534号） |
主な研究領域
消化器癌・乳癌の進展機構の解明
略歴
| 1980年 3月 | 慶應義塾高等学校 卒業 |
|---|---|
| 1980年 4月 | 慶應義塾大学医学部 入学 |
| 1986年 3月 | 慶應義塾大学医学部 卒業 |
| 1986年 4月 | 慶應義塾大学病院研修医（外科） |
| 1987年 5月 | 日野市立総合病院出向 （昭和63年4月まで） |
| 1988年 5月 | 済生会神奈川県病院出向（平成 1年4月まで） |
| 1989年 5月 | 慶應義塾大学医学部助手（専修医）（外科） |
| 1992年 5月 | 川崎市立川崎病院外科出向 |
| 1993年 8月 | カナダブリテイッシュコロンビア大学留学（平成8年7月まで） |
| 1996年 8月 | 川崎市立川崎病院出向（外科副医長） |
| 1997年 5月 | 慶應義塾大学助手（医学部外科学） |
| 2004年 4月 | 慶應義塾大学専任講師（医学部外科学）(学部内) |
| 2005年 11月 | 慶應義塾大学専任講師（医学部外科学） |
| 2007年 4月 | 慶應義塾大学教授（医学部外科学） |
受賞・特許
| 1994年 | International Society of Differentiation: Young researchers award "Overexpression of the zeta and beta isoforms of protein kinase C in human adenocarcinoma of the lung" |
|---|---|
| 1998年 | 第55回日本消化器内視鏡学会総会 優秀演題賞 「食道癌における内視鏡生検材料を用いた癌遺伝子増幅の検索と臓器転移再発危険群の予測～prospective study の解析～」 |
| 1998年 | MB研究会 研究助成受賞 「熱ショック蛋白抗原提示機能を応用した消化器癌に対する新しい免疫遺伝子治療法の開発」 |
| 1998年 | 坂口基金 特別奨励賞 「分子生物学的悪性度診断とSentinel node navigation surgeryを応用した消化器癌治療の個別化」 |
| 2001年 | 北島賞 「Sentinel node navigationによる癌治療の個別化」 |
| 2007年 | 日本胃癌学会西記念賞 Minimally invasive surgery for gastric cancer - toward a confluence of two major streams |
研究内容
分子標的治療を始めとする、基礎研究を基にした抗癌剤開発が試みられているが、固形癌の進展に深く関わることが知られるTGFβ経路阻害薬は現時点で臨床において認可され使用可能な薬剤は存在しない。我々は、従来は免疫賦活効果により抗腫瘍効果を得ると考えられていたPSKに著明なTGFβ阻害作用を確認し、それに伴うEMT抑制効果を明らかとした。本研究を深めることで、癌治療に新たなコンセプトを提案できる可能性があると考え、研究を継続している。
一方で、我々は、サイドポピュレーション細胞(SP細胞)の分離抽出を通じて癌幹細胞の性質を検討してきた。SP細胞は、正常細胞においてこの分画内に幹細胞・前駆細胞が多く存在すると報告され、固形癌においてSP細胞が癌幹細胞様の性質を示すことも報告されている。我々は胃癌細胞株におけるSP細胞分画を分離抽出し、免疫不全マウスへの生着能及び抗癌剤耐性の亢進を明らかにし、さらに胃癌切除組織検体を用いてSP細胞分画を抽出し、同様の所見を得ている。今後はこれらの細胞を標的とした臨床応用を目的とし、研究を遂行する予定である。
一方で、我々は、サイドポピュレーション細胞(SP細胞)の分離抽出を通じて癌幹細胞の性質を検討してきた。SP細胞は、正常細胞においてこの分画内に幹細胞・前駆細胞が多く存在すると報告され、固形癌においてSP細胞が癌幹細胞様の性質を示すことも報告されている。我々は胃癌細胞株におけるSP細胞分画を分離抽出し、免疫不全マウスへの生着能及び抗癌剤耐性の亢進を明らかにし、さらに胃癌切除組織検体を用いてSP細胞分画を抽出し、同様の所見を得ている。今後はこれらの細胞を標的とした臨床応用を目的とし、研究を遂行する予定である。
代表論文
- Koria P, Yagi H, Kitagawa Y, Megeed Z, Nahmias Y, Sheridan R, Yarmush ML.Proc Natl Acad Sci U S A. 2010 Dec 30
- Yagi H, Soto-Gutierrez A, Kitagawa Y, Tilles AW, Tompkins RG, Yarmush ML.Cell Transplant. 2010;19(6):823-30
- Saikawa Y, Fukuda K, Takahashi T, Nakamura R, Takeuchi H, Kitagawa Y. Gastric carcinogenesis and the cancer stem cell hypothesis. Gastric Cancer. 2010 Mar;13(1):11-24.
- Uchida H, Yamazaki K, Fukuma M, Yamada T, Hayashida T, Hasegawa H, Kitajima M, Kitagawa Y, Sakamoto M. Overexpression of leucine-rich repeat-containing G protein-coupled receptor 5 in colorectal cancer. Cancer Sci. 2010 Jul;101(7):1731-7
- Kitajima M, Kitagawa Y. Surgical treatment of esophageal cancer- the advent of the era of individualization. N Engl J Med 347(21):1705-1709, 2002.11.
論文指導資格の有無
修士、博士
