『公衆衛生分野における実証と実践の両立』をキーワードに、社会の組織的な取り組みを通じてあらゆる人々の疾病の予防や身体的・精神的健康の増進を図ることを目指し、研究に取り組んでいる。
主な研究プロジェクト
1.鶴岡地域におけるコホート研究プロジェクト
鶴岡メタボロームコホート研究(The Tsuruoka Metabolomics Cohort Study: TMCS)は、地域在住・在勤者11,002名の参加を得て2012年に開始された地域疫学研究である。メタボローム、ゲノムといったオミックス解析技術を疫学研究に適用し、①遺伝・環境相互作用への疫学的アプローチによる個別化予防医療研究と、②オミックス解析の統合的活用による新しい環境健康リスク評価手法の開発と公衆衛生課題解決への適用を中心的なテーマとして進行中のゲノムコホート研究である。循環器疾患、がんといったNon-communicable diseasesの予防に加え、女性健康、認知症・フレイル予防のサブコホート研究、マルチモビディティや栄養、腸内細菌をテーマとした疫学研究が進行中である。
2.大気環境の健康影響に関する疫学研究・リスク評価プロジェクト
PM2.5を中心とした大気汚染物質の肺機能影響について、小・中学生を対象としたコホート研究を実施している。また、大気環境基準設定に関するリスク評価に取り組んでいる。
3.産業保健分野における研究・実践プロジェクト
すべての働く人々の健康支えるための研究、リスク評価、実践の取り組みを行っている。