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2 補助事業について

(2)内容(平成20年度)

バランスのとれたMedical Professionalismの教育を初年度から積極的に展開する必要がある。以下のプログラム実施を推進することで初年度の目標を達成することを目指す。


@  生命倫理に関係した学内セミナーを行い、学生、教員への教育を行う。学外講師を招き、医療安全に対する取り組みを考える授業を実施。内科臨床実習に際して、SP参加の医療教育を実施する。

A  シムベイビーを導入して小児科の臨床実習で小児救急の実践教育を展開する。また、産科臨床教育には分娩トレーナーを導入し、実習でトレーナーを取り入れた実践教育を行い、生命誕生の臨床実習の実をあげる。更に、放射線科授業で癌末期患者への医療面接をSP利用して教育する。
@、Aの目的のため、SP育成を推進する。

B 2009年2月に行われるハワイ大学でのワークショップに医学教育を担う教員5名を派遣し、本学医学部での臨床教育を充実する。

C  D.T.Strenの"Measuring Medical Professionalism"の翻訳権を得て翻訳し、監修作業をすすめる。平成21年度7月に出版を予定する。

D  学生と臨床を理解するための教材の作成を行う企画を開始する。教材は、印刷物、Webからのdownloadによる閲覧も視野に入れる。

E  地域医療を充実させるため、東京医療センターなど関連施設、開業医でのプライマリ・ケアに関する臨床実習を積極的にすすめ、実地学習の機会を増やす。

F  本学医学部、看護医療学部、薬学部の学生が参加したワークショップを企画、inter-professionな医療問題を議論しチーム医療や異なる専門領域の理解を深める。

G  白衣式を行う4年生に、2009年3月末における白衣式での'誓いの言葉'作成プロジェクトをすすめる。教員がチューターとして参加およびアドバイスしながら、学生の言葉による'誓いの言葉'を作成する。
今回、過去の'誓いの言葉'も含めた成果物を発表する。




H  '良い医師とは如何なる医師か'を数値化するプロジェクトを開始する。バーチャル医師カードを作成し、'良い医師'と思う順に順位を付けることを患者さんやその家族を含めたボランティアに依頼する。
これをConjoint分析して、'良い医師'の構成要素を数値化する。



I  Professionalismに造詣が深い海外専門家を招き、Professionalism教育の在り方、慶應カリキュラムについて意見交換を行い、新しいカリキュラムを完成する。


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