慶應義塾大学 グローバルCOEプログラム 幹細胞医学のための教育研究拠点
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年表

「幹細胞医学のための教育研究拠点」の歩み

「幹細胞医学のための教育研究拠点」の歩み

世界の出来事

2003

9

21世紀COEプログラム「幹細胞医学と免疫学の基礎・臨床一体型拠点」(拠点リーダー岡野栄之)採択
事業開始

 

2007

 

山中伸弥博士 世界で初めてヒトiPS細胞の作成に成功したと発表

 

2008

3

21世紀COEプログラム「幹細胞医学と免疫学の基礎・臨床一体型拠点(拠点リーダー岡野栄之)」5年間の事業を完了する

中国四川大地震、
岩手・宮城内陸地震、
iPhoneが発売される、
北京オリンピック開催、
リーマン・ブラザーズ経営破綻、
麻生内閣発足(第92代内閣総理大臣)、
ノーベル賞 日本人4人が受賞(物理学賞:南部陽一郎博士、小林誠博士、益川敏英博士、化学賞:下村脩博士)

4

慶大医学部研究グループ:神経堤幹細胞の移動と多能性に関する解析
-移植治療に対する新たな細胞の供給源として再生医療への応用が期待-
Cell Stem Cell. 2,392-403(2008)

5

慶大医学部研究グループ 神経疾患患者からのiPS細胞の樹立研究承認される

神経系RNA結合蛋白質Musashi1の分子作用機序の解明

6

グローバルCOEプログラム「幹細胞医学のための教育研究拠点」採択
世界に冠たる『幹細胞医学』教育研究拠点の形成を目指し事業を開始する

8

ES細胞由来神経幹細胞を用いた試験管内神経発生モデルシステムの開発
Stem Cells. 26; 3086-3098,2008.

神経幹細胞発生における時系列特異的な分化能の変化を調節する因子の発見
Nature Neuroscience. 11(9):1014-23.2008 Sep

11

慶応義塾創立150年

2009

1

厚生労働省発医政 第0121004号
「ヒト幹細胞を用いた臨床試験に関する指針」承認される

第44代アメリカ合衆国大統領にバラク・オバマ氏が就任、
ワールドベースボールクラシックで日本が優勝、
裁判員制度スタート、
歌手マイケル・ジャクソンさん急死、
日本で46年ぶりに皆既日食が観測、
政権交代 民主党鳩山代表が第93代内閣総理大臣になる、
行政刷新会議(事業仕分け)始まる。科学技術予算に対する縮減や見直しが決定されGCOEプログラムも仕分け対象とされ予算縮小となる。

2

がん転移の新たなメカニズムを解明
~がん細胞は免疫防御機構を抑制して、転移を促進していた~
Cancer Cell.15,195-206(2009)

慶應義塾大学医学部研究グループ 難治性眼表面疾患に適応
ヒト幹細胞を用いて移植可能な上皮シートを開発、臨床研究開始

5

遺伝子改変霊長類の作出に成功
-霊長類を用いたパーキンソン病などの難病研究が可能に-
Nature.459,523-528(2009)

8

新生児の100人に一人に発生している先天性心疾患を引き起こす新たな原因遺伝子を世界で初めて発見
Proc Natl Acad Sci USA. 18;106(33):13933-8(2009)

9

転写因子traffic jam遺伝子が産生する2種類の機能分子による生殖幹細胞形成維持因子Piwiの機能制御機構の発見
Nature.29;461(7268):1296-9(2009)

10

ナチュラルヘルパー細胞の発見:
腹腔内脂肪組織に新たなリンパ球の集積(far-associated lymphoid cluster:FALC)とそこに集積する細胞を発見しナチュラルヘルパー(NH)細胞と名づける。寄生虫感染防御・アレルギー反応において重要な役割を果たすものと考えられる
Nature,463:540-544(2010)

11

ヒトES細胞・iPS細胞由来の心筋細胞を簡便に精製、効率的に移植する方法を確立
Nature Methods7,61-66(2009)

2010

3

ES細胞・iPS細胞からの心筋細胞の分化増殖を促進する物質を同定
Cell Stem Cell.5;6(3):227-37(2010)

皮膚が備える巧妙なバリア機構を解明
-アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の発症メカニズムに新たな展開-
J Exp Med 206:2937-2946(2009)

カナダ・バンクーバ冬季オリンピック開催、
チリ大地震、
アイスランド火山噴火で世界の空が混乱、
民主党・菅内閣発足(第94代内閣総理大臣)、
南アフリカでサッカーワールドカップ開催、
臓器移植法改正後初の移植手術・全国5ヶ所で始まる、
ノーベル化学賞 鈴木章博士・根岸英一博士 受賞

4

成熟脳における脳神経回路の形成・維持の新しい仕組みを解明
-認知症や精神神経疾患の治療法開発に前進-
Science328,363-368(2010)

6

脊椎を損傷したマウスが機能回復
-安全なマウスiPS細胞由来の神経幹細胞移植による-
Proc Natl Acad Sci U S A. 13;107(28):12704-9(2010)

末梢血中の終末分化したヒトT細胞からiPS細胞の樹立に成功
Cell Stem Cell 7,11-14(2010)

8

慶應義塾大学医学部グループ脳神経回路形成のカギを解明
-RNA 結合蛋白質・Musashi1が活躍-
Neuron 12;67(3):407-21(2010)

線維芽細胞からiPS細胞を経ずに心筋細胞を直接作成することに成功
Cell 6;142(3):375-86(2010)

2011

2

ヒトiPS細胞からの生殖細胞作成に関する基礎的研究の手続き開始
-不妊症患者のための創薬治療ターゲット発見が期待-
慶應義塾大学医学部ヒト胚性幹細胞・ヒトiPS 細胞・ヒト組織幹細胞に関する生命倫理委員会に申請承認

腸における炎症を抑える新しいメカニズムを発見
-炎症性腸疾患の新たな治療法開発に期待-
Nat Commun 8;2:190(2011)

全国で「高病原性鳥インフルエンザ」が相次いでみつかる、
エジプト・ムバラク大統領辞任。長期政権が崩壊、
ニュージーランド・クライストチャーチ大地震、
東日本大震災・マグニチュード9.0。国内観測史上最大の巨大地震発生。大津波が東北地方沿岸部を直撃。福島第一原発が緊急停止後爆発を起こし深刻な事態に。戦後最悪未曾有の大災害。首都圏は「計画停電」で混乱。食物の放射能汚染も問題になる、
英国ウィリアム王子とキャサリン妃が挙式、
サッカー女子ワールドカップで「なでしこジャパン」世界一になる、
地上デジタル放送へ完全移行、
民主党・野田内閣発足(第95代内閣総理大臣)、
米アップルのジョブス氏死去、
北朝鮮・金正日総書記死去

3

癌幹細胞マーカーCD44が活性酸素を抑制することによって腫瘍の増大や治療が効かない状況を引き起こす分子メカニズムを解明
-癌幹細胞を特異的に標的とした治療法を開発できる可能性を拓く-
Cancer Cell 19,387-400(2011)

4

炎症を抑える新しいたんぱく質を発見
-花粉症などのアレルギー疾患や、炎症性疾患の新たな治療法開発に期待-
Nat Commun ;2:269(2011)

脳内アミノ酸による運動記憶と学習の仕組みを解明
Nature Neurosci;14(5):603-11(2011)

5

病気の「起きはじめ」を再現する動物実験ツールの開発に成功
~「早期発見・早期治療」のための新たな治療法発見につながる成果~
The journal of Clinical Investigation 121,(6):2462-9(2011)

新たな血管細胞の起源の発見
-がん血管新生抑制療法の標的に-
J Exp Med 9;208(5):949-60(2011)

8

自己免疫反応による新たな皮膚炎モデルを開発
~原因不明の皮膚疾患解明への糸口~
The journal of Clinical Investigation 121,3677-3688(2011)

9

iPS細胞を用いた脊髄損傷治療の実現に向けて一歩前進
-マウス脊髄損傷モデルに対するヒトiPS細胞由来神経幹細胞移植の有効性を確認-
Proc Natl Acad Sci U S A. 4;108(40):16825-30(2011)

アルツハイマー病iPS細胞を樹立、その発症メカニズムを確認
-アルツハイマー病の病態の解明と治療薬開発の進展に期待-
Hum Mol Genet 1;20(23):4530-9(2011)

iPS細胞やES細胞を使わずにヒトの腸管上皮幹細胞の長期間大量培養に成功
~炎症性腸疾患の治療法の改善に期待~
Nat Med 4;17(10):1225-7(2011)

2012

3

皮膚の細胞から2週間で神経幹細胞を作成することに成功
-脊椎損傷など患者本人の神経幹細胞を使用した再生医療に期待-
Stem Cells;30(6):1109-19(2012)

記憶が作られ失われるメカニズムの一端が明らかに
-神経細胞が作る脂質が記憶制御の鍵に-
Neuron 12;73(1):135-48(2012)

思春期特発性側弯症の原因を解明、治療への大きな一歩
-世界で初めて、全ゲノム解析により「LBX1」が疾患感受性遺伝子であることを発見-
Nat Genet 23;43(12):1237-40(2011)

東日本大震災で被災した自治体の復興を支援する復興庁発足、
金環日食932年ぶり広範囲観測、
東京スカイツリー開業、
地下鉄サリン事件で特別手配の菊地容疑者・高橋容疑者逮捕。オウム捜査終結へ、
幼児に脳死判定。初の臓器提供、
ロンドン五輪開催。日本勢は史上最多のメダル38個獲得、
ノーベル生理学・医学賞をiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作製した山中伸弥教授(京都大学)が受賞、
山梨県中央自動車道笹子トンネルで崩落事故、
政権問う師走の衆院総選挙で自由民主党が圧勝

5

脳梗塞を悪化させる新規メカニズムを発見
Nat Med ;18(6):911-7(2012)

6

毛嚢が樹状細胞の表皮内への進入を制御する新たな免疫機能を発見。
-アトピー性皮膚炎などの皮膚炎症の病態解明・新たなワクチンの開発戦略に期待-
Nat Immunol 24;13(8):744-52(2012)

癌幹細胞マーカーCD44の発現が乳癌の肺への転移を促進するメカニズムを解明
-転移性乳癌細胞を標的とした治療法確立・治療薬開発に期待-
Nat Commun 6;3:883(2012)

7

活性酸素でがん増殖を抑制
-がん血管の早期老化退縮を誘導-
Nature Medicine 18,1208-1216(2012)

8

生体内で線維芽細胞から心筋細胞を直接作製することに成功
-心筋梗塞をはじめとする心臓疾患に対する新たな再生医療の実現へ期待-
Circ Res 12;111(9):1147-56(2012)

世界初、iPS細胞を経ずに繊維芽細胞から血小板を直接作成することに成功
-安全な輸血用血小板の安定供給体制の確立に大きな期待-
Blood 1;120(18):3812-21(2012)

9

大動物を用いた肝臓の脱細胞化骨格の作成と体外で肝細胞機能の維持に成功
-肝臓などの臓器再生と新たな再生医療の実現化に期待-
Cell Transplant(2012 Aug 27)

10

パーキンソン病iPS細胞を樹立、その病態メカニズムを再現
-パーキンソン病の病態解明、新薬・早期診断法開発に期待-
Mol Brain 6;5:35(2012)

11

ES細胞・iPS細胞から心筋細胞の大量精製に成功
-心臓の再生医療の実現化に向けて道-
Cell Stem Cell 3;12(1):127-37(2013)

世界初!シナプス形成の可視化で発見した「小さな突起」
-自閉症など脳の発達障害の病態解明へ道-
Neuron 8;76(3):549-64(2012)

2013

1

ヒトiPS細胞を用いた毛包の部分再生に成功
-脱毛症治療薬の開発、再生医療へ道-
J Invest Dermatol(2013 Jan 15)

免疫反応を抑える細胞が作られる新たな仕組みを発見
Nat Immunol(2013 Jan 20)

蝸牛有毛細胞の再生による聴力の改善にマウスで成功
-再生医療による内耳性感音難聴に対する新たな治療法に光明-
Neuron 9;77(1):58-69(2013)

血液を造る幹細胞を体外で維持する新しい手法を発見
-白血病などの治療法・治療薬の開発の第一歩-
Cell Stem Cell 12(1)1-13(2013)

政権交代 自由民主党 安倍晋三政権発足
(第96代内閣総理大臣)

3

グローバルCOEプログラム「幹細胞医学のための教育研究拠点」事業完了

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