特別座談会

「学生」から「医師」へと初期研修に臨んだ 研修医たちはどんな日々を過ごしているのか, 慶應義塾大学病院で研修中の研修医たちの病院選択から日常生活までを生の声を通してお伝えします。

座談会出席者

  • 平形 道人
    卒後臨床研修センター長
  • 横倉 創一
    平成26年度 大学一貫コース
  • 玉城 博章
    平成26年度 地域- 大学循環コース
  • 飯塚 藍
    平成27年度 大学一貫コース

日本中から集まった個性豊かな医師たち
競い合いの中で育む知識と技能、そして志

卒後臨床研修センター長 平形道人平形:慶應病院で研修中の皆さんに,実際の研修の様子についてお話いただきます。まず,自己紹介と慶應病院を選んだ理由を聞かせてください。

玉城:東京医科大学出身です。地域-大学循環コースの2年目で,1年目は川崎市立川崎病院で研修させていただきました。市中病院か大学病院かで迷いましたが,その両方が経験できる地域-大学循環コースに魅力を感じ,また将来は整形外科志望なので,整形に強いと言われる慶應病院を選びました。

横倉:岩手医科大学出身,大学一貫コースの2年目です。慶應病院に決めたのは,都心にある大学病院でプロフェッショナルな先生が多いからです。先生方の意見を参考に研修後の進路を考えたいと思いました。コースの中でも特に内科推奨コースを採らせていただいて,1年目は内科6か月,救急3か月,残りは麻酔科,産科,小児科と回り,産科ではお産や帝王切開,小児科では専門性の高い病気から小児喘息までいろいろ診させていただきました。2年目の現在は循環器内科を回っています。

飯塚:北里大学出身で大学一貫コースの1年目です。私も将来は整形外科医になりたいと考えていたので,慶應病院を選びました。大学一貫コースは11か月選択期間があるので,様々な経験を積めて自分の視野を広げるにも良いと思いました。まだ研修期間は1か月ですが,現在はリウマチ内科を回っています。

平形 : 実際に慶應病院で研修を受けてみてどうですか?

飯塚 藍平成27年度 大学一貫コース横倉 : 研修前は敷居が高い印象もありましたが,先生方はフランクに接してくださり居心地が良いです。最初はカルテの打ち方やシステムに慣れるのに大変でしたが,先輩方に丁寧に教えていただきました。将来のロールモデルになる先生も多く,参考になります。

飯塚 : 私の指導医は自発的に動くことを奨励してくださいます。やらせてもらえる機会をたくさんいただけるので,自分で考えて能動的に動くよう心がけていますね。

平形 : 玉城先生は慶應病院以外にも川崎病院で1年間研修されてどうでしたか?

平形 : コモンディジーズについては,市中病院ほど多くはありませんが,複雑な患者さんの中には高血圧や糖尿病などのコモンディジーズを抱えている場合もあるので,1人の患者さんをよく管理することでいろいろと学ぶことができます。また慶應病院は各科にエキスパートが揃っているので,偏りなく研修を回って自分のやりたい分野を選ぶことも大事になりますね。慶應で総合診療というと救急科ですが,経験されましたか?

横倉 : はい。救急だとファーストタッチできるので,自分のプレゼンテーション次第では最初から最後まで診られます。

玉城 : 川崎病院では1人の患者さんに対して研修医が1人付き,最初の問診から入院するまでを上級医に相談しながら担当しますが,慶應病院はチームを組んで行うスタイルだったので,初めはその違いに戸惑いました。

玉城 博章平成26年度 地域- 大学循環コース飯塚 : 最初は見ているだけかと思ったのですが,私もチームに加わって一緒に診療をしながら勉強させていただいています。

平形 : 他に研修以外で感じたことはありますか?

飯塚 : 新しいと言えば医学部創立100年に向けて新病棟も建設中で,完成が楽しみです。

横倉 : メディアセンター(図書館)は文献がとても充実しています。同じく大学病院ならではの点では,研修医が参加できるセミナーも多く,学ぶ環境が整っていると思います。

平形 : メンターとメンティーという制度もありますね。困った時や直属の指導医に相談しにくい場合など,メンターにぜひ相談してみてください。さて,皆さんは進路について考えていますか?

横倉 創一平成26年度 大学一貫コース横倉 : 僕は内科志望です。残り10か月は内科尽くしでたくさんの症例を診ると思いますが,絶対自分の為になるので一つひとつ真剣に取り組んでいきます。

飯塚 : 私はプライマリ・ケアを1年間通してある程度診れるようになりたいです。自分が努力すれば熱心に指導してくださる先生がたくさんいます。積極的に学び,自分が進んだ科以外でも診療に関わっていけるような医師になれたらと思います。

玉城 : 部活で水泳やモータースポーツをやっていたので骨筋肉系に興味があり,整形外科を志望しています。今,整形外科を回っていて,他にリウマチ内科,小児科,産婦人科,麻酔科を回る予定です。

平形 : スポーツに興味があるということですが,慶應病院ならではの研修システムとして,いろいろな科を横断的に学べるクラスター部門での研修も受けることができますよ。最後に研修医を目指す医学部生の方へメッセージをお願いします。

玉城 : 様々な個性を持った人が集まっているので,刺激ある楽しい時間を過ごせます。新しい道も開けると思います。

飯塚 : 質問した時に答えを持っている先生が多かったり,答えがないとしても一緒に考えてくれる教育熱心な先生ばかりで,研修には最適な場所です。

横倉 : 自分の意見が言いやすい環境なので,自発的に行動すれば充実した研修ができます。僕のように地方の他大学出身者の方でも,臆することなくぜひ研修に来て欲しいと思います。

平形 : 医師にとって,研修医期間はとても大事な時期だと思います。医師としての方向性が決まってしまうこともあり,そこでの考え方,時間の使い方,目標などをしっかり設定することが重要ですね。積極的に目標を設定して高いモチベーションを維持し,自分の可能性を広げてください。慶應病院はしっかりと皆さんをサポートしていきます。

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