慶應義塾大学 医学部・医学研究科 Keio University School of Medicine

センター長のメッセージ

慶應義塾大学の創立者、福澤諭吉は、学びの仕組みとして、「半学半教」を提唱されました。これは、教える者と学ぶ者との師弟の分を定めずに、先に学んだ者が後で学ぼうとする者を教えるということで、指導医と専攻医も半分は教えて、半分は学び続ける(生涯学習)存在ということです。
慶應義塾大学医学部では、慶應義塾大学病院(以下、当院)と関東一円と静岡県・山梨県にも広がる約100の関連病院からなる慶應義塾大学関連病院会が一体となって、各診療領域の専門医を育成して参りました。2016年より、当院と関連病院会は、慶應メディカルアライアンス(KMA: Keio Medical Alliance)を結成し、新たな専門医制度のもとで、各診療領域で、質が高く、標準的かつ先進的な医療を施すことのできる専門医を育成し、生涯にわたって研鑽を積み、国民・患者さんの皆様に絶大なる信頼をいただける医師・専門医を輩出する体制を整備いたしました。
この門をくぐった専攻医は出身大学には関係なく、慶應の同門となっていただきます。
卒後臨床研修を修了した研修医の皆様、ぜひ、慶應メディカルアライアンスで、世界に雄飛する、絶大な信頼を得る、高度な医療人を目指して、ともに学びましょう。

慶應義塾大学医学部
専修医研修センター・センター長
慶應義塾大学医学部教授

鈴木 秀和

専門医制度への歩み 上下

卒後の医師の養成課程として、現在、卒後初期臨床研修として卒後2年間、将来の専門性に関わらず医師としての基本的診療能力の習得を目的とした臨床研修制度が必修化されています。しかし、その後の、専門研修については、系統的な研修の仕組みがなく、実際には、各施設(大学病院や地域中核病院など)が、各診療領域学会の専門医資格の取得を目標に、独自に後期研修制度を設けていました。わが国の専門医・認定医の制定の先駆けは、1962年に日本麻酔学会が指導医を制定したことに始まります。その後、様々なサブスペシャルティ領域の学会が次々と専門医の認定システムを設立し、専門医の「質の向上」、「社会的認知の促進」を目指してきたわけです。1981年には、学会認定制協議会(学認協)が発足し、2001年に学認協は、専門医認定制協議会(専認協)に発展し、この時点で、日本医学会加盟50学会が会員となり、学会認定から、第三者認定への道筋が創られました。しかし、2002年の厚労省通達「専門医の広告開示」により、「外形基準」を満たす学会等が認定した専門医は「広告可能」(届け出)となったわけです。これ以降、様々な「学会専門医」が乱立しました。2003年に、日本専門医制評価・認定機構(旧機構)が設立され、「専門医の育成・認定(Certification)」は各学会が実施し、機構は、「各学会の制度を評価・認定(Accreditation)」する機関として「整備指針」を作成することで制度の標準化を目指しましたが、2014年に旧機構は解散し、日本専門医機構が設立されたのであります。旧機構による専門医制度の問題点として以下が考えらます。つまり、①学会が独自に専門医を認定し、認定基準がそれぞれ異なっていたため、標準化段階としては不充分であった点、②学会が、専門医を育成しつつ、自らの専門医制度のチェックも行い、機構の財務も学会が負担していたため、透明性が低かった点、③専門医が乱立することで、患者や国民からわかりにくくなってしまった点です。日本専門医機構が設立以前の2013年に「専門医の在り方に関する検討会」が提出した「専門医の在り方に関する検討会」最終報告書には、専門医制度は、プロフェッショナルオートノミーを基盤として設計され、国は関与せず、個別の学会単位ではなく、診療領域単位の専門医制度であることが明記されました。当初、新専門医制度は、2017年度の全面スタートを念頭に、新たな仕組みの構築が開始されていましたが、「地域医療の現場に大きな混乱をもたらす」「新制度が地域包括ケアシステム構築の阻害要因になる」といった懸念から、2017年度からの開始を延期し、見直しを図ることになったわけです。2016年に新たに発足した日本専門医機構の第二期の執行部は、「新たな専門医の仕組みは、機構と各基領域学会が連携して制度を構築する」という基本姿勢を掲げ、さらに、制度の柔軟な運用を方針としました。

日本専門医機構が2016年12月に公表した専門医制度新整備基準(新整備基準)には、「専門医とは、各専門領域において、国民に標準的で適切な診断・治療を提供できる医師である」と記載されています。専門医制度でのあるべき専門医像は、医師として共通の基本的能力の修得を基盤に、各領域で備えるべき専門的診療能力をもつ医師であり、機構と各領域学会(基本領域学会、サブスペシャルティ学会)は、その専門医の育成・資格更新の過程を明示する必要があります。その場合、各領域間での標準化も調整する必要があるわけです。また、専門医制度は優れた医療を国民に提供する役割を持つとともに、日本の医学・医療を継続的に発展させる役割も要求されているわけで、専門医研修と基礎・臨床研究との両立にも配慮する必要があります。忘れてはならないのは、専門医制度は、「患者・国民」と、専門医を目指して研鑽する「専攻医」のための制度であるということです。新整備基準には、専門医制度確立の基本理念として、以下の4点が示されています。

①プロフェッショナルオートノミーに基づいた専門医の質を保証・維持できる制度
②国民に信頼され、受診にあたり良い指標となる制度
③専門医の資格が国民に広く認知される制度
④医師の地域偏在等を助長することがないよう、地域医療に十分配慮した制度

上記の基本理念のもとに2018年度からの全面スタートの方針が承認され、2017年10月から専攻医の登録が開始されました。そして、2018年4月からは、慶應義塾大学病院を含む、慶應メディカルアライアンス医療施設において、新専門医制度による初年度の専修医(専攻医)が、基本診療領域の専門研修を開始したわけであります。

慶應義塾大学医学部
専修医研修センター・センター長
慶應義塾大学医学部教授
鈴木秀和

センター員紹介 上下
所属 職位 氏名 任期
専修医研修センター センター長・教授 鈴木 秀和 2017/10/1-2019/9/30
内科学 専任講師(学部内) 石井 誠 2017/10/1-2019/9/30
外科学 専任講師 北郷 実 2017/10/1-2019/9/30
麻酔学 助教 五十嵐 達 2017/10/1-2019/9/30
整形外科学 専任講師 金治 有彦 2017/10/1-2019/9/30
小児科学 准教授 石井 智弘 2017/10/1-2019/9/30
産婦人科学 専任講師 内田 浩 2017/10/1-2019/9/30
皮膚科学 専任講師(学部内) 齋藤 昌孝 2017/10/1-2019/9/30
精神・神経科学 専任講師 内田 裕之 2017/10/1-2019/9/30
総合診療教育センター 准教授 藤島 清太郎 2017/10/1-2019/9/30

専修医募集要項

2019年度 慶應義塾大学医学部専修医 募集要項

専修医の応募には、応募書類一式の提出とWebエントリーの登録が必要です。
応募書類一式および注意事項については、必ず募集要項をご確認ください。
なお、日本専門医機構および各基本領域学会の提示する専門医プログラムの募集日程に沿って募集を行います。募集日程および選考試験日程は後日公開いたします。

【募集要項】

【Webエントリー】

【注意】現時点では期間外のためWebエントリーできません。募集日程決定後、Webエントリーできます。

入局説明会の開催については各診療科のホームページをご確認ください。

プログラム・選考日程・試験内容 上下

基本診療科

基本診療科以外のクラスター部門

クラスター部門 ホームページ
血液浄化・透析センター http://keio-apheresis-dialysis.jp/
輸血・細胞療法センター http://www.transfusion.med.keio.ac.jp/index.html
スポーツ医学総合センター http://sportsmedicine.jp/
漢方医学センター http://www.keio-kampo.jp/
感染制御センター http://www.hosp.keio.ac.jp/annai/shinryo/infectioncontrol/

ニュース

関連サイト

お問い合わせ

慶應義塾大学医学部 専修医研修センター
160-8582 東京都新宿区信濃町35
TEL:03-5363-3249 FAX:03-5363-3485
Mail : med-srk-center@adst.keio.ac.jp