5月13日(土)、慶應義塾大学医学部開設100年記念シンポジウム・記念式典・記念祝賀会が千代田区のホテルニューオータニにおいて挙行されました。会場には約1,000名の来賓・招待者、塾生(在学生)、塾員(卒業生)、教職員等が一堂に会し、慶びとともに医学部開設100年を祝いました。
記念シンポジウムでは、「慶應医学 ― 次の100年に向けて」をテーマに、岡野栄之医学部長による開会の辞に続き、各分野で最先端の研究を牽引する医師・研究者ら7名が講演を行いました。医学部の研究者による講演の後、慶應医学賞受賞者である御子柴克彦博士とフレッド・ゲイジ博士、医学部と連携してiPS細胞研究を進めている山中伸弥博士の講演が行われました。参加者は、がん低侵襲治療や、腸内細菌、細胞の情報伝達因子、百寿者やデータ駆動型研究、iPS細胞による再生医療など、まさに次の100年につながる医学・医療の知見を共有しました。
記念式典では、清家篤塾長の式辞に続いて、塩崎恭久厚生労働大臣、ラリー・シャピロ ワシントン大学前医学部長、安西祐一郎日本学術振興会理事長が祝辞を述べ、松野博一文部科学大臣、世耕弘成経済産業大臣よりお祝いの言葉が寄せられました。医学部生からは、代表として濱田江里奈君と久野真弘君が、「未来に向けた宣言」と題し、医学・医療の道を歩み続ける自らの決意とともに、これからの100年に向けた力強いメッセージを発表しました。
記念祝賀会では、医学部管弦楽団による活気に満ちた演奏に迎えられ、戸山芳昭常任理事による挨拶に続き、比企能樹連合三田会会長、北里一郎北里研究所顧問、武田純三医学部三四会会長による祝辞の後、岩沙弘道評議員会議長が乾杯の発声を行いました。祝賀会では式典までの厳粛な雰囲気から一転し、医学部学生企画によるピアノ・サックス演奏、100年を記念する映像やカードマジックなどが披露され、来場者の感動を呼びました。その後、應援指導部の熱気あるパフォーマンスが披露され、開設100年を祝す華やかな雰囲気のなか、竹内勤病院長よる閉会の挨拶でフィナーレを迎えました。
終始、参加者の情熱と熱気に包まれながら、開設100年記念を祝うすべてのプログラムが終了しました。