平成28年11月1日
信濃町地区研究者各位
信濃町キャンパス 学術研究支援課
11月1日付で平成29年度 日本医療研究開発機構(AMED)「革新的がん医療実用化研究事業(1次公募)」について新規課題が公募されました。
ご応募を検討されている研究者におかれましては下記照会先までご一報くださいますようお願いいたします。
(1) 応募意思の申し出締切:【平成28年11月16日(水)】
(2) 応募書類一式提出締切:【平成28年11月17日(木)】
【注意点】
・ 本学で応募が可能な方は、本学と雇用関係のある”常勤”の研究者となります。
・ 機関を対象としての公募であり、申請は代表機関の長が行うことになります。
・ 提案書の提出方法:【e-Rad】
―公募概要―
平成29年度 革新的がん医療実用化研究事業(1次公募)
http://www.amed.go.jp/koubo/010320161007.html
【提出期間】平成28年11月1日~平成28年12月1日(木)(正午)
※12月1日(木)は慶應医学賞授賞式のため対応が困難になることが予想されます。
11月30日(水)中の応募完了にご協力をお願い申し上げます。
【研究期間】原則3年度 (平成29年度~平成31年度) ※全課題共通
領域1-1.がんの最適医療(Precision Medicine)の実現に資するゲノム異常及びバイオマー
カーの同定と臨床的有用性の検証
【研究費の規模】 1 課題当たり、2000万円~3000万円/年程度(間接経費を含む)
【採択課題予定数】 0~6課題程度
【公募する研究内容】
高リスク群の捕捉や治癒率向上に資する技術的革新が喫緊の課題であるがん種について、バイオバンクに集積された臨床検体やPDX 等のモデル系を用い、次世代シークエンサー等の最新のオミックス解析技術を活用し、がんの最適医療実現のための症例層別化や治療薬開発等に資するゲノム異常及びその他のバイオマーカーを同定し、バイオバンクに集積された大規模な臨床検体を用いてその臨床的有用性の検証を行う研究を募集する。
領域1-2.がんネットワークの臨床的意義の理解に基づく医療シーズの開発研究
【研究費の規模】 1 課題当たり、2000万円~3000万円/年程度(間接経費を含む)
【採択課題予定数】 0~6課題程度
【公募する研究内容】
オミックス解析技術等の最新の解析技術を活用して、がんの治療抵抗性・免疫応答性などの臨床的特性について明らかにすることにより、がん微小環境内ネットワーク及びがん細胞と全身的な生命システムとのネットワークの分子基盤の理解に基づいた新たな治療標的の同定やがんの原因究明・予防介入に資する研究を募集する。
領域1-3.ゲノムと環境要因との相互作用の理解に基づくがん個別化予防法の開発に関する研究
【研究費の規模】 1 課題当たり、2000万円~3000万円/年程度(間接経費を含む)
【採択課題予定数】 0~3課題程度
【公募する研究内容】
特定の環境要因※とゲノムとの直接的・間接的相互作用についての最新の知見・理解に基づいて、特定のリスク群を対象としたがん個別化予防法を提示し、動物モデル等を利用して、その非臨床POCの取得を目指す研究を募集する。
領域1-4. 大規模な国際共同研究に資するがんゲノミクス研究等のがんオミックス研究
【研究費の規模】 1 課題当たり、5000万円~1億円/年程度(間接経費を含む)
【採択課題予定数】 0~2課題程度
【公募する研究内容】
国内の複数の研究機関からなる研究体制を組織して、国際共同研究に参加して、がんの網羅的ゲノム解析等の大規模オミックス解析を行う研究を募集する。
領域2-1. 遺伝情報や感染・他の疾患の有無、喫煙・食生活・運動などの生活習慣、職住環境などによる個人の発がんリスクの同定と評価をめざした疫学研究
【研究費の規模】 1 課題当たり、1000万円~4000万円/年程度(間接経費を含む)
【採択課題予定数】 0~3課題程度
【公募する研究内容】
遺伝素因をはじめとする固定リスクや生活習慣、感染、環境要因をはじめとする変動リスク等を指標としたリスク層別化・個別化に関するこれまでの基礎研究の成果を踏まえた個人の発がんリスク評価を正確に行う方法の確立に資する研究課題を募集する。
領域2-2. 個人の発がんリスクに応じたリスク低減手法開発を目指した臨床疫学研究
【研究費の規模】 1 課題当たり、1000万円~4000万円/年程度(間接経費を含む)
【採択課題予定数】 0~3課題程度
【公募する研究内容】
個人の発がんリスクや特性に応じて最適化されたリスク低減手法の開発に向け、基礎研究で得られた成果を観察研究や介入研究によって評価する事を目的とした研究課題を募集する。
領域2-3. 検診への導入をめざした診断技術の開発に関する臨床疫学研究
【研究費の規模】 1 課題当たり、1000万円~4000万円/年程度(間接経費を含む)
【採択課題予定数】 0~3課題程度
【公募する研究内容】
精度の高い早期発見手法で、現状の標準的な検診の感度を上回る早期発見手法の開発へ向け、そのエビデンスを構築するための観察研究や介入研究を募集する。
領域2-4. がんの予防法や新たな検診手法の実用化をめざした大規模疫学研究
【研究費の規模】 1 課題当たり、4000万円~1億円/年程度(間接経費を含む)
【採択課題予定数】 0~7課題程度
【公募する研究内容】
これまでの小規模な観察研究や介入研究で抽出・実証されたエビデンスに基づく予防介入や検診手法について、その有効性を検証するための大規模疫学研究を実施する研究課題を募集する。
領域3-1. 革新的がん診断・治療薬の実用化に向けた非臨床試験
【研究費の規模】 1 課題当たり、5000万円~1億円/年程度(間接経費を含む)
【採択課題予定数】 0~5課題程度
【公募する研究内容】
日本のアカデミア発の研究成果(知的財産を含む)を基にした革新的な医薬品の創出へ向け、難治性がんや希少がん、小児がんのための分子標的薬や核酸医薬等のがん治療薬の開発又はがん免疫療法等の新たな治療法の開発(コンパニオン診断薬を含めて)を目的とした非臨床試験に係る研究開発課題を募集します。
領域3-2. 日本発の革新的がん診断・治療薬の実用化に関する臨床研究
【研究費の規模】 1 課題当たり、5000万円~1億円/年程度(間接経費を含む)
【採択課題予定数】 0~10課題程度
【公募する研究内容】
難治性がん・悪性度の高い希少がん、小児がん等を対象に、分子標的薬や核酸医薬等のがん治療薬の開発及びがん免疫療法等の新たな治療法の開発(コンパニオン診断薬を含めて)を目的とした臨床研究を募集する。
領域3-3. 革新的がん診断・治療薬の適応拡大をめざした臨床研究
【研究費の規模】 1 課題当たり、5000万円~1億円/年程度(間接経費を含む)
【採択課題予定数】 0~3課題程度
【公募する研究内容】
既に国内外において特定のがんに対して実用化されているがん治療薬又はがん以外の疾患の治療薬に関して、他のがんに対する適応拡大による実用化に向けた臨床研究に係る研究開発課題を募集します。
領域4-1. 転移・再発例等に対する革新的バイオマーカーを用いた診断技術の確立と実用化に関する研究
【研究費の規模】 1 課題当たり、1000万円~2000万円/年程度(間接経費を含む)
【採択課題予定数】 0~3課題程度
【公募する研究内容】
転移・再発例等に対して層別化・個別化した治療を行うためのがんの質的診断を可能とする革新的なバイオマーカーの研究開発とそれを用いた診断技術の実用化を目指す課題を採択
領域4-2. 画像技術とバイオマーカーの組み合わせによる分子イメージングの開発研究
【研究費の規模】 1 課題当たり、1000万円~2000万円/年程度(間接経費を含む)
【採択課題予定数】 0~3課題程度
【公募する研究内容】
画像技術とバイオマーカーの組み合わせによる分子イメージングの開発研究に対して、新規診断技術による早期のがん診断法を確立する課題を採択する。
領域4-3. 最先端技術の応用による手術療法や放射線療法の低侵襲化をめざした新規医療技術の開発研究
【研究費の規模】 1 課題当たり、1000万円~5000万円/年程度(間接経費を含む)
【採択課題予定数】 0~6課題程度
【公募する研究内容】
国内の優れた先端技術の応用による低侵襲化した手術療法、放射線療法の確立に資する新規医療技術の開発研究の課題を採択する。
領域5-1. 局所進行がん及び進行・再発がんに対する予後の改善を目指した治療法確立のための臨床試験
【研究費の規模】 1 課題当たり、1000万円~2000万円/年程度(間接経費を含む)
【採択課題予定数】 0~15課題程度
【公募する研究内容】
標準治療に対し試験治療の生存における優越性を検証するデザインの多施設共同臨床試験計画を募集する。
領域5-2. 根治が見込めるがんに対する低侵襲治療法の確立を目指した臨床試験
【研究費の規模】 1 課題当たり、1000万円~2000万円/年程度(間接経費を含む)
【採択課題予定数】 0~15課題程度
【公募する研究内容】
根治が見込めるがんに対し、低侵襲性と患者QOL保持を目指す治療法開発のための多施設共同臨床試験を募集する。
領域5-3. 科学的根拠に基づくがんの支持療法/緩和療法の開発に関する研究
【研究費の規模】 1 課題当たり、1000万円~2000万円/年程度(間接経費を含む)
【採択課題予定数】 0~5課題程度
【公募する研究内容】
がんの薬物療法に伴って生じる末梢神経障害や外見の変化(爪・皮膚障害、脱毛)等の副作用、体重減少やリンパ浮腫等の手術後の合併症・後遺症に伴って生じる患者の苦痛を緩和・軽減する支持療法/緩和療法等を開発する臨床試験を行い、診療ガイドラインの策定を目指す研究を募集する。
領域6-1. 小児がん、AYA世代のがんの標準的治療法の開発に関する臨床研究
【研究費の規模】 1 課題当たり、1000万円~3000万円/年程度(間接経費を含む)
【採択課題予定数】 0~10課題程度
【公募する研究内容】
小児がん、AYA世代のがんを対象として、特徴的な生物学的性質を踏まえた、より有効性の高い標準治療や安全性が高くQOL を維持することのできる標準治療を開発するための臨床試験及び小児がん、AYA 世代がんにおける遺伝性腫瘍もしくはそのリスクのある患者に対する治療や観察法の開発を目的とした臨床試験を募集する。
領域6-2. 希少がんの標準的治療法の開発に関する臨床研究
【研究費の規模】 1 課題当たり、1000万円~2000万円/年程度(間接経費を含む)
【採択課題予定数】 0~10課題程度
【公募する研究内容】
希少がん(小児がん、AYA 世代がんを除く)を対象として、特徴的な生物学的性質を踏まえた、より有効性の高い標準治療や安全性が高くQOL を維持することができる標準治療を開発するための臨床試験を募集する。
領域6-3. 高齢者のがんに関する臨床研究
【研究費の規模】 1 課題当たり、1000万円~2000万円/年程度(間接経費を含む)
【採択課題予定数】 0~6課題程度
【公募する研究内容】
高齢者のがんを対象として、併存疾患や脆弱性を考慮した安全で有効性の高い治癒を目指した治療法の開発や、安全性が高くQOLの維持、延命を目的とした治療法を確立するために、治療方針決定に必要な患者の適切なスクリーニング、診断法、上記目的に応じた治療法についての臨床試験を募集する。
領域6-4. 難治性がんにの標準的治療法の開発に関する臨床研究
【研究費の規模】 1 課題当たり、1000万円~2000万円/年程度(間接経費を含む)
【採択課題予定数】 0~10課題程度
【公募する研究内容】
難治性がんを対象として、特徴的な生物学的性質を踏まえた、より有効性の高い標準治療や安全性が高くQOLを維持することができる標準治療を開発するための臨床試験を募集する。
【求められる成果】【特記事項(優先される事柄等)】
公募要領のp51~p83を参照
【採択条件(各公募テーマ共通)】
公募要領p84~p85を参照
【若手研究者の登用推進】
・若手研究者(リサーチ・レジデント)(条件は公募要領p15参照)の登用を支援する。
・リサーチ・レジデントの登用を希望する際は、研究開発提案書(様式1)「2.研究開発の内容」に記載し、同「リサーチ・レジデントの雇用・育成経費の有無」に希望額を計上する。また指定の履歴書(別添様式2)及び若手研究者育成計画書(別添様式3)を提出する。
・若手研究者の登用に要する経費は年間600万円(間接経費を含む。)を上限として、研究開発の内容に係る経費と合算して支給する。
担当(照会先):信濃町キャンパス 学術研究支援課 AMED担当