慶應義塾大学には、キャンパスごとに学園祭があり、その最大のものとして知られているのが“三田祭”だ。その一方で、信濃町キャンパスで行われる“四谷祭”は規模的に最も小さいと言えるだろう。医学部という小さな学部で行われるのだが、それだけに濃縮された 学園祭になっているという自負がある。
「これまでのエンターテインメント性の高い四谷祭を残しつつも、慶應義塾大学医学部らしいアカデミックな要素も盛り込んだ学園祭を目指しました。」
そう語るのは、四谷祭実行委員長として活躍した、医学部3年生の久野真弘くんだ。
「アカデミックな企画として、普段はなかなか入れない研究室を先生方のご協力を得て一般公開したことや、医療の第一線で活躍する先生をステージ上にお招きして、医学部生が症例を検討するというカンファレンス形式の企画などを実施しました。」
もちろん、文化祭の代名詞でもあるミス・ミスターコンテストや体育会企画なども実施し、例年以上の盛り上がりをみせた。